こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
3月20日に涌出宮(わきでのみや)で行われました・・・
![女座の祭](2013/03/20/01/2013-03-20-3.jpg)
女座の祭(おなござのまつり)です
※毎年、春分の日に行われています。
![和伎座天乃夫岐賣神社](2013/03/20/01/2013-03-20-1.jpg)
涌出宮は
木津川市(きづがわし・京都府の最南端)にある神社で
正式名称を
『和伎座天乃夫岐賣神社(わきにますあめのふさめじんじゃ)』と言います。
涌出宮という通称は
一晩でこの地に森が出現した(涌き出た)事から
その名が付いたそうです
![本殿](2013/03/20/01/2013-03-20-2.jpg)
子孫繁栄や豊作を願って
男根に似せた大根を奉納する祭です
神楽座(かぐらざ)とも言われるこの祭は
女性の為の祭で
この日ばかりは男性が女性の接待を行うんですよ
男尊女卑のあった時代(平安時代)から続けられている祭で
男性が女性を接待するのって珍しいですよね
女座の祭は宮座(みやざ)行事の1つで
岡之座(おかのざ)の人達により行われます。
※宮座とは涌出宮の祭礼を行う8つの氏子組織です。
かつては中村座と一緒に
2つの宮座で行っていたそうですが
現在は岡之座のみで行われています。
※涌出宮の宮座行事は1986年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
10時半より神事が始まり
![祝詞の奏上](2013/03/20/01/2013-03-20-4.jpg)
修祓(しゅばつ・お祓い)や祝詞の奏上が行われ
奉書紙(ほうしょがみ・上質の和紙)で包まれ水引きをかけられた大根が奉納されます
![そのいち(巫女)](2013/03/20/01/2013-03-20-5.jpg)
その後、本殿で『そのいち(巫女)』による
神楽の奉納が行われます。
※そのいちとは涌出宮の神事に携わる与力座(よりきざ)に属している方なんですよ。
鈴を右手に扇を左手に持ち
その場でくるくると回転する
とてもシンプルな舞です
![鈴を使ってお祓い](2013/03/20/01/2013-03-20-6.jpg)
5分程で舞が終わると、巫女は拝殿へと移動し
6人の女性に対し1人づつ
鈴を使ってお祓いをしていきます。
![紅白米・御神饌](2013/03/20/01/2013-03-20-8.jpg)
宮座の女性に御神饌の紅白米と和菓子が配られます。
その後、御神酒と御神饌を女性全員に配ると
30分程で神事は終了しました。
![大根](2013/03/20/01/2013-03-20-7.jpg)
この大根は
当家(とうや・その年の行事を仕切る家)に選ばれた家の年長者である男性が
包丁を使って作ります
昔は当家で会食(かす酒や野菜を中心とした料理)を行った後
大根を神社に納めて
15時頃から神事が行われていたそうです。
ちなみに供えられた大根を持って帰って食べると
子宝に恵まれると言われているんですよ~
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