こんにちは京子です。

今回ご紹介するのは

3月9日に貴船神社(きふねじんじゃ)で行われました・・・

雨乞祭

雨乞祭(あまごいまつり)です


貴船神社は水の神様を祀り

京都市の北部、貴船と呼ばれるエリアにあります。


平安時代、神様のお供え物として馬を使用した『祈雨の儀(けうのぎ・雨乞い)』以来

日照りや雨が長く続いた時、疫病等が流行った時には

必ず勅使(ちょくし・天皇の使)が派遣され祈願していたそうです。


祈願の数が何百回も行われていた事から

貴船神社は『雨乞の社』とも呼ばれるようになったそうです


3月9日午前10時、雨乞祭

そんな貴船神社で行われる雨乞祭

適度な雨が降り

農作物が豊かに実るようお願いをする祭です


現在では本殿で行われている雨乞祭ですけれど

明治までは貴船山にある『雨乞の瀧』で儀式が行われていました。


3段になっている瀧へ、それぞれ1升ずつお酒を流し

祈願者達は鈴や鉦、太鼓を鳴らしながら川へ入ると

「雨たもれ、雨たもれ!雲にかかれ、鳴神じゃ!!」

と言いながら水をかけあったそうですよ

※現在では禁足地となり瀧へ行く事が出来なくなっています。


では、本日の雨乞祭を見ていきましょう


10時頃

本殿へ神職の方が移動し

祝詞の奏上

お祓いや祝詞の奏上が行われます。


その後、神饌の前に置かれていた水の入った2つの桶に

酒と塩を入れてかき混ぜます。


2人の神職が桶をそれぞれ持ち本殿内で向き合うと

鉦と鈴、太鼓が鳴らされ

本殿入り口まで

水を掛け合いながら移動します


本殿内で神職の方が水を掛け合うなんて

珍しいですよね

参拝に来られた方もビックリしていましたよ。


そして、本殿入り口に神職が一列に揃うと

榊の枝を使って水を天に振りまきます


水を振りまく時には

「雨たもれ、雨たもれ!雲にかかれ、鳴神じゃ!!」

と言いながら水を撒かれていましたよ


ここまでの様子は動画でご覧ください。


20分程して本殿での神事が終わると

お祓い

続いて絵馬焼納式(えましょうのうしき)が行われます。


境内へ入って直ぐの所にある広場には

沢山の絵馬が山のように積み上げられていました


どうしてこの日に絵馬が焚き上げられるのかと言いますと

『雨乞い』や『雨止め』の儀式で生きた馬を奉げていた事に由来します。


雨乞いの儀式では黒毛の馬を

雨止めの儀式では赤毛や白毛の馬が使われていたそうです。

※赤は太陽を白は晴天を表現していました。


歴代天皇は生きた馬を奉納して祈願していましたけれど

形を変えて現代に残ったのが『絵馬』なんです。


だからこそ、この日に絵馬を焚き上がるのがベストと言うわけなんですね


本殿から持ってきた火を、積み上げられた絵馬に点けると

大祓詞

神職ら全員で大祓詞(おおはらえことば)を唱えます。

※大祓詞は奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。


20分程、大祓詞を繰り返し唱えると

最後に塩と酒を絵馬にかけて

1時間程で本日の神事は無事に終了しました。


絵馬の焚き上げ

願い事の書かれた絵馬が焚き上げられているのを

参拝者の方は見入っていらっしゃいましたよ。

願い事が成就すると良いですね


絵馬焼納式の様子は動画でご覧ください。


そんな雨乞祭が行われた貴船神社の場所はコチラ↓


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