こんにちは京子です
今回ご紹介するのは
3月6月に室城神社(むろきじんじゃ)で行われました
春祭(矢形餅神事・やかたもちのしんじ)です
神事が行われる室城神社について簡単にご紹介しますと
京都府南部に位置する『久世群(くぜぐん)』と呼ばれる地域にある神社です。
この神社は聖武天皇(しょうむてんのう・奈良時代)の頃
洪水によって民衆が飢えていたので
天皇の命により
神様をこの地に祀った事が始まりと言われています
すぐ側には『木津川(きづがわ)』という
三重県まで繋がっているとても大きな川があり
以前は、船に神輿を乗せて川を渡る『船渡御(ふなとぎょ)』も行われていたそうですよ
こんなに大きな川を神輿が渡っていたなんて
ビックリですよねー
悪疫退散を願い
弓と矢の形をした餅を奉納する祭です。
左の小豆が乗った餅は弓を表し、右の餅は矢を表しているんですよ。
この辺りで疫病が流行り
多くの人が亡くなった事を悲しんだ聖武天皇は
天王山(てんのうざん・大阪と京都の境にある山)の宝積寺(ほうしゃくじ)へと
祈願しに行きました
そして、その帰りに室城神社へと立ち寄り
弓矢を奉納したと言われています。
この事から春祭(矢形餅神事)では
弓と矢の形をした餅を作るようになったそうです。
それでは早速レポートしますね
10時頃、船(神饌を入れたカゴ・釣台とも言います)を担いだ関係者の方が
神職と一緒に境内へと進みます。
何故、カゴを船と呼ぶのか詳しい事はわかりませんけれど
なんとなく船の形に見えますよね
そして鳥居をくぐる前に祓所(はらえじょ)と呼ばれる場所に
船を置いてお祓いをします。
※昔は何処の神社でも一度お祓いを済ませてから本殿へと行ったそうですよ。
その後、本殿へと移動すると
3本の御幣を本殿へと奉納します。
どうして3本なのかと言いますと
当家(とうや・1年間、神社のお供え物を担当する家)の方が
3名いらっしゃるからだそうですよ。
ここまでの様子は動画でご覧ください♪
宮司さんによると
「昔は当家に祀っていたのが
時代の流れと共に本殿へ奉納される様になった。」
とおっしゃられていました。
その後、弓と矢の形をした
『弓餅』と『矢餅(矢形餅)』などの神饌を奉納します。
弓餅、矢餅は摂社である住吉社と稲荷社にも奉納されていました。
そして、玉串の奉奠が行われ
30分程で神事は終了しました。
最後にお供えしていた
矢餅や御神酒、洗米(あらいごめ)、お塩を頂く事が出来ました。
帰りには矢餅の直会(なおらい)も頂きましたよ
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