こんにちは京子です

今回ご紹介するのは

2月2日に壬生寺で行われた・・・

節分祭 大護摩祈祷

節分祭 大護摩祈祷(せつぶんさい おおごまきとう)です


平安京の裏鬼門(南西)に位置する

壬生寺の節分会は

約1000年の歴史を持つ法要です。


ちなみに・・・

節分とは

季節の変わり目に生じる邪気(鬼)を

豆によって追い払うものですよね。


ちなみに

どうして豆にそんな効力があるのかと言いますと

これは桃の力を得ているからなんです。

桃は古来より邪気を払うと信じられ

神社やお寺などでは桃の力を豆に移し

邪気(鬼)に投げつけて、お祓いすると言うわけなんです


壬生寺で行われる節分会は

2月2日~4日まで開催され

境内では壬生狂言や炮烙奉納など、様々な催しが行われます

※壬生狂言や炮烙奉納については、四方参りの記事をご覧下さい。


今回ご紹介する『大護摩祈祷』も、その1つであり

参拝者の願いが書かれた護摩木を燃やします


境内には大きな護摩壇を組み

山伏達が、勢いよく護摩木を焚き上げるんですね。

※山伏とは験(しるし・霊力の一種)を身につける為に、山中にて厳しい修行をしている人達の事です。


では早速レポートしたいと思います!!

本堂でお経を上げる山伏

13時、15人ほどの山伏が本堂前に集まり

お経を上げた後、稚児と一緒に

境内を出て、梛神社(なぎじんじゃ)へ向かいます。

梛神社壬生寺から徒歩で3分程の距離です。


稚児

稚児は、壬生寺保育園の園児さんから選ばれるそうですよ~。


梛神

梛神社は、壬生地域の産土神社である事から

こちらでも同様にお経が上げられるそうです


神楽による祈祷

梛神社では節分の期間中、神楽による祈祷も行われています。


10分程、お経を上げると

山伏一行は法螺貝を吹きながら

氏子地域を30分かけて練り歩きます


そして、14時前に壬生寺へ帰ってくると

山伏との・・・

問答

問答が始まります!


これは、帰って来た山伏が『本物』なのかを確認する作法です

・山伏とは何か?

・ここへ何をしに来たのか?

・手に持っている錫杖の意味は?

・獣の皮を腰に付けている理由は?

など、次々と問いかけて確認をします。


こうして、見事に全ての問答が終了し

本物だと認められると

山伏達は結界の中へと入って来ます。


続いて、護摩壇の邪気を祓う作法を行います。


法弓の儀

・法弓(ほうきゅう)の儀

結界の4隅(東西南北)、護摩壇そして鬼門の方角に向けて矢を放ちます。


法剣の儀

・法剣(ほうけん)の儀

剣先で『光』の字を切ります。


法斧の儀

・法斧(ほうふ)の儀

斧は護摩壇を作る仕草を模したものです。


以上が終わると

住職より

『表白文(ひょうびゃくぶん・法要の趣旨を本尊に告げる文書)』が読まれ

続いて、導師(どうし・山伏のリーダー)により

『祈願文(きがんもん・病気平癒や家内安全などの祈願を伝える文書)』が

読み上げられます。


そして、いよいよ護摩壇に火が点けられます

祭壇に灯された火を、2本の松明に移し

それを護摩壇に差込んで点火します。


護摩壇と導師

徐々に煙が上がり始めると

導師や住職は

『乳木(にゅもく・護摩木の一種で、煩悩を表す木)』を

護摩壇に向かって放り投げ、祈祷を行います。

※乳木を燃やす事によって煩悩を消し去る意味があるそうです。ちなみに『煩悩』とは、心身を乱し悩ませ、知恵を妨げるものの事です。


この祈祷が何度か繰り返された後

大勢の山伏達で、奉納された護摩木を放り込み

焚き上げます。


こうしておよそ15時頃に

大護摩祈祷は終了しました~


そんな大護摩祈祷が行われた壬生寺の場所はコチラ↓


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