京都3大念仏狂言
こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
京都3大念仏狂言(きょうとさんだいねんぶつきょうげん)です
『大念仏狂言』は
鎌倉時代の僧である『円覚(えんかく)』が
仏教の教えを説く為に始めた、無言劇を起源とします
しかし、時代が移り変わるにつれ
宗教色が薄れていき
現在では、お寺で行う喜劇として
広く京都の人達に浸透しているんですね
という事で、今回は
そんな『京都3大念仏狂言』をご紹介したいと思います!
まず1つ目は・・・
・壬生大念仏狂言(みぶだいねんぶつきょうげん)
場所:壬生寺
公演日時:2/2~2/3(節分と前日)、4/21~4/29、10月の『体育の日』をはさむ3日間。
壬生大念仏狂言は『壬生さんのカンデンデン』という愛称で親しまれ
昭和51年に、国の重要無形民俗文化財に指定された大念仏狂言です。
30ある演目の中から、季節などに合わせ
毎回、数演目が上演されます。
中でも有名なのが『炮烙割(ほうらくわり)』と呼ばれる演目で
参拝者の願いの書かれた1000枚以上の炮烙を
ステージ上から落として
豪快に割り、その願いを成就させるというものなんですよ
※壬生寺に関しては、壬生寺 その1、壬生寺 その2をご覧下さい。
では、2つ目をご紹介します!
・千本ゑんま堂大念佛狂言(せんぼんえんまどうだいねんぶつきょうげん)
場所:千本ゑんま堂(引接寺)
公演日時:5/1~5/4
京都3大念仏狂言の中で
唯一、セリフが入るのが特徴の大念仏狂言で
京都市無形民俗文化財にも指定されています
鎌倉時代の僧で、引接寺の住職であった定覚(じょうかく)が
始めた事を起源とする千本ゑんま堂大念佛狂言は
信長が上杉謙信に送った『洛中洛外図屏風』にも描かれるほど
有名なんですね
5月に行われる4日間の公演では
延べ1500人もの来場者が訪れる、人気の大念佛狂言です。
※演目などの詳しい情報は千本ゑんま堂大念佛狂言 2012(千本ゑんま堂)にてレポートしています。是非ご覧下さい。
そして、最後に紹介するのは・・
・嵯峨大念仏狂言(さがだいねんぶつきょうげん)
場所:清凉寺
公演日時:3/15、4月第1日曜日、4月第2土曜日・日曜日、10月26日に近い日曜日
鎌倉時代の僧、円覚(えんがく)が始めた事を
起源とする嵯峨大念仏狂言は
20ある演目の中から
1日に、3演目(狂言では3番と言います)ずつ行います
その中でも
土蜘蛛や舟弁慶のような、能でも行われる演目を『カタモン』
釈迦如来や愛宕詣などコミカルな要素を持った演目を『ヤワラカモン』
と位置付け
毎回、交互にバランスよく上演しているんですよ
※嵯峨大念仏狂言に関して、詳しくは嵯峨大念仏狂言 2012(清凉寺)の記事をご覧下さい。
という事で、今回は3つの大念仏狂言を紹介させていただきました。
大念仏狂言は本来の狂言と違い
出演者全員が面を付けて行います。
服装も、裃姿や豪華な着物姿だけでなく
町衆姿であったり、頭に頭巾を被っていたりと
庶民的な服装で演じるのも特徴です
この他にも
分かりやすいオーバーアクションで人々の笑いを誘い
とても親近感の沸く演目が多いんですよ
特にセリフの入っている千本ゑんま堂大念佛狂言は
初めて見る方でも分かりやすいと思いますので
是非、まだご覧になった事が無い方は
足を運んでみてはいかがでしょうか?
京都3大念仏狂言が行われる
それぞれの場所はコチラ↓
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