こんにちは京子です!

今回ご紹介するのは

宝塔寺

11月19日に宝塔寺(ほうとうじ)で行われた・・

お火焚祭

お火焚祭です。

参拝者や檀家さんなどの願いが書かれた護摩木

を炊き上げる法要です

まず最初に

宝塔寺に関して簡単にご紹介しますと

京都・伏見区にある日蓮宗のお寺です。


仁王門

参道を上がると、まず見えてくるのが仁王門です。2体の金剛力士像が安置されています。

こちらのお寺の前身は『極楽寺』と言い

平安時代の公卿『藤原基経(ふじわらのもとつね)』の発願がもとで

899年に藤原時平(ふじわらのときひら)によって建てられました

※藤原時平と言えば、学問の神様と言われる菅原道真と対立した人物で、道真を大宰府へと左遷させた事(昌泰の変)で知られている人物ですよね。昌泰の変について詳しくは、北野天満宮 その2をご覧下さい。

その後、日蓮宗へと改宗したそうです


では早速

お火焚祭をレポートしたいと思います!

14時より

境内の七面宮(しちめんぐう)にて法要が始まります。

宝塔寺の境内は広く山中にある為、七面宮までは総門から徒歩でも10分ほどかかります。

この七面宮には『七面大明神(しちめんだいみょうじん)』を祀っているんですね。


この神様は

日蓮宗の守護神(女神)とされていて

今回のお火焚祭では

七面大明神に1年の感謝を申し上げる為の

法要でもあるというワケです。


護摩壇と七面宮

護摩壇の奥に見えるのが七面宮です。


法要が始まる頃には

七面宮の中に、約50人ほどの方達が集まり堂内はすでにいっぱいです。

続いて

お坊さんが堂内に入ると

まずはお経が上げられます。


続いて、木剣(ぼっけん)を使い、カチカチと音を慣らしながら

引き続きお経が唱えます。


最後に、お坊さんは1人1人に

経典を頭に乗せる『お加持』を行っていらっしゃいました

※お加持とは触れる・受けるといった意味です。


こうして七面宮の堂内にて40分ほどの法要を

行った後、正面に設けられた護摩壇に移動します

護摩壇

ここでも

木剣を使って、護摩壇や護摩木に向かって

お経を唱えます。


続いて、祭文が読み上げられ後

火打石を使って、護摩壇や護摩木を清めます



そして、いよいよ焚き上げが始まります!

堂内より松明を持った方が登場し

慎重に護摩壇の中へ松明を差し込みます。

すぐにモクモクと煙が上がりだし、燃え始めました!


護摩焚き

続いて

集められた護摩木を3人のお坊さんが

手分けして投げ入れますが

1本1本、名前を読み上げてから

炊き上げていらっしゃいましたよ

こうして丁寧に護摩木を炊き上げると

引き続き、参拝者も護摩木を放り入れ全ての護摩木が焚き上げます。


最後に

皆さん手を合わせ読経を行います。

護摩焚き

住職さんもお話されていましたけれど

火は『穢れ』を取る意味があり

火に当たる事で煩悩(ぼんのう)を捨て去る目的もあるそうですよ。

※煩悩とは、具体的には「欲求」であったり「怒り」や「悲しみ」の事だと言われています。


そして、お坊さんは七面宮へと再び戻り

お経を上げます

参拝者の方は

古いお札などを持ち寄り、護摩壇で燃やしてらっしゃいましたよ


こうして約1時間半におよぶ

宝塔寺のお火焚祭は終了しました


宝塔寺の場所はコチラ↓


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