こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
10月25日に伏見稲荷大社で行われた・・・
抜穂祭(ぬきほさい)です
これは伏見稲荷大社で作られる
『ご料米(ごりょうまい・祭典や神事に使われるお米)』を
収穫する神事です。
ご料米は
伏見稲荷大社の神田(しんでん・田んぼ)にて
育てられています。
4月『水口播種祭(みなくちはしゅさい)』にて籾(もみ)種を撒き
6月『田植祭(たうえさい)』にて早苗を植え
今回、ご紹介する『抜穂祭』にて稲刈りをするんですね
伏見稲荷大社についても簡単にご説明すると
全国に約4万社ある稲荷神社の総本社で
稲荷山に建てられた、千本鳥居が有名な神社です
※伏見稲荷大社について詳しくは『伏見稲荷大社』の記事をご覧下さい。
では早速レポートしたいと思います
まずは11時より
社務所前でお祓いをした後、本殿に移動します。
そして、お供え物を神前に献上した後
祝詞の奏上が行われます。
その後、巫女さんによる神楽の奉納があり
11時40分頃、神職を筆頭に神田へと移動します
本殿から神田への移動は、こちらの十石橋(じっこくはし)を通って行きます。
こちらでは
御幣櫃(ごへいびつ)も一緒に持ち込まれます。
中には、稲刈りに使う鍬(くわ)が入っています
ここから『抜穂の儀』が始まります!!
まずは、神田をお祓いした後
御幣櫃から数本の鍬を取り出します。
そして、稲刈りをする早乙女(さおとめ)らに
手渡されるんですね。
神田に入った早乙女らが稲刈りを始めると
巫女さんが神楽を舞います。
『抜穂舞(ぬきほまい)』と呼ばれる舞で
手には稲穂と鍬を持ち
稲を刈る仕草が入る、雅な舞です。
※本殿にて行われた神楽も同様のものです
早乙女らは、この間も
手際よく、次々と稲を刈ります。
こうして
神田の半分近くが刈られ、一旦終了します。
その中の1つの稲を
先ほど持ち込んだ御幣櫃に入れて、本殿へと持ち帰ります
この後、本殿では
刈り取られた稲を献上します。
神田では
残り半分の稲を刈り、抜穂祭は終了です
ちなみに収穫されたご料米は
11月23日に行われる新嘗祭(にいなめさい)より
献上されるそうですよ。
この他、脱穀した後の藁(わら)は
11月8日の『お火焚祭』によって燃やされます。