こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
10月20日に石座神社(いわくらじんじゃ)で行われた・・・
例大祭 朝神事(れいたいさい あさしんじ)です
まずは石座神社について簡単にご説明します。
京都市北部の岩倉(いわくら)と呼ばれる地域にある神社です。
神社や地名の由来ともなっている
石座とは
かつて、巨大な岩がご神体(石座明神)だったからなんですね
これを磐座(いわくら)と呼び、崇めていたそうです。
こうして、磐座という言葉が転じて
『石座神社』や岩倉といった地名が残ったというワケです
石座神社の創建は不明ですが
平安時代にはすでにあったそうで
971年、大雲寺の建立にともない、鎮守社となりました
そんな石座神社で行われる例大祭は
『朝神事(神幸祭)』と『昼神事(還幸祭)』の2部構成になっています。
朝神事は午前2時より始まり
2本の巨大な松明に火を灯した後
午前5時過ぎに、約1キロ離れた御旅所へと神輿が出発します。
※『昼神事』は14時より始まり、御旅所から石座神社へと神輿が戻ります。
では早速レポートしたいと思います!!
深夜2時より
6つの氏子町の方々が順番に
松明や剣鉾、神饌(しんせん・お供え物)を持って石座神社に集まります
境内の摂社など、関係者の方々がお参りを済ませると
拝殿前にて神事が行われます。
この時、各町内から持ち込んだ松明を持って
本殿前の階段を度々駆け上がります。
※これには道を照らす意味があるんですね。
この他にも、神饌などが持ち込まれます。
これを行いながら、3時より
2本の巨大な松明(長さ13メートル・直径2メートル)に火が点けられます
ちなみに
通称『火祭り』とも言われるこれらの神事は
かつて岩倉の人々を苦しめた
大蛇退治の故事に由来するものなんですね
巨大な松明は少し変わった形をしています。縄で結っていますが、通常は12ヶ所、うるう年には13ヶ所結びます。そして、上部には、ご神木も立てられています。
その昔、人々や田畑に危害を与える大蛇を
どうしたらものかと
ある村人が石座大明神に訴えたそうです。
すると、夢枕に年老いた尼さんが立ち
「神火によって迎え撃ちなさい!」と伝えたんですね
岩倉に住む村人達は、このアドバイスにより
神前の火によって松明を灯し
大蛇を退治したと言われています
こうした理由から
雄・雌2匹の大蛇を
巨大な松明に見立て火を点けるというワケです。
※松明を担当するのは6つの氏子町の中から中在地町(なかざいじちょう)、忠在地町(ちゅうざいじちょう)の方々が担当されています。
闇夜に竹が燃えて
バチバチと激しく音が響きます
続いて、神輿の前で神楽が奉納されます。
そして5時過ぎ、いよいよ
神輿が御旅所に向けて出発します
※御旅所は『山住神社(やまずみじんじゃ)』という所で、かつて石座神社があった場所です。
行列には神輿以外にも、松明や剣鉾、子供神輿などが加わっています。
境内を出て、実相院前で差し上げを行った後
神輿は氏子町を回ります
こうして、出発から約1時間かけて
御旅所に到着です。
その後、神事を行い
朝神事(神幸祭)は無事に終了しました。
そんな例大祭 朝神事が行われた石座神社の場所はコチラ
より大きな地図で 例大祭(石座神社) を表示