こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
平野神社で行われた・・・
御鎮座祈念祭・奉燈祭(ごちんざきねんさい・ほうとうさい)です
平野神社は794年の遷都と同時に
平城京の御祭神を勧請した事を起源とする神社です。
そんな平野神社で行われる『御鎮座祈念祭』は
祭神が京の都に鎮座された事を記念し
行われる祭典です。
夜には、境内に500以上の提灯やロウソクを並べ
ご祭神に対して灯明をお供えする『奉燈祭』が行われ
その後、日本舞や民謡、詩吟など伝統芸能が奉納されます。
この事から
御鎮座祈念祭と奉燈祭は一連の繋がりを持つ祭典なんですね
そして
平野神社についても簡単にご説明させていただきますと
平安時代後期、花山天皇(かざんてんのう)によって
境内に数千本の桜が植えられた事がきっかけとなり
以後、桜の名所として知られる神社の1つです。
※現在、境内には50種類、約400本の桜が植えられています。
昔から「北野の梅、平野の桜。」と言われ
北野天満宮の梅と並べられる程の名所なんですよ
では早速、御鎮座祈念祭・奉燈祭をレポートしたいと思います
まず10時から行われたのが『御鎮座祈念祭』です。
宮司を含む、3人の神職の方により行われます。
本殿前にて
お祓いに始まり、祝詞奏上や玉串奉納など一般的な神事が行われ
約20分ほどで終了しました。
そして夕方、18時より『奉燈祭』が始まります。
先程と同じく、3人の神職の方が本殿前にて
お祓いや祝詞を奏上します。
その後、拝殿の前で奉燈祭で使用する火を
火打石を使い点火するんですね!
小雨も降っていたので点くか心配でしたけど
3分ほどで無事に火種を作る事に成功されました
ちなみに・・・
宮司さんもお話になっていましたけれど
火打石の火は、石から出るのではなく
石と打ち合わせる鉄(火打ち金とも言います)に含まれる
カーボン(炭素)から出るんですね
火打石を使って火種を作る模様を動画でどうぞ。
こうして一瞬出た火花を
火打石と一緒に持っている火口(ほぐち・綿などの燃えやすい繊維)に
飛ばし、燃え移らせて火種を作ります。
ちなみに火打石は
平安時代には宮中で使われていたようで
神事に使われる神聖な道具の1つだったんですね。
庶民に普及したのは江戸時代になってからです。
よく時代劇なんかで
玄関先で火打ち石を使い、火花を飛ばして
送り出したりするシーンを見たりしますよね?
これは火が古来より神聖なものであり
身を清める効果や
火が魔除け(危険な目に遭わないようになる縁起担ぎ)になると
考えられていた事から
庶民に普及した習慣の1つだそうですよ
さて、お話を戻しまして・・・
小雨も降っていましたけれど、無事に火種を作る事に成功し
拝殿前のロウソクに火が灯ります
参拝者も、小さなロウソクを受け取り
ご祭神に向けて灯明をお供えし、手を合わせる事が出来ます
そして、この後
18時40分からは
様々な伝統芸能が奉納されます
演目をご紹介しますと・・・
1.合吟・剣舞(18:40~)
※合吟(ごうぎん)は詩吟を合唱するスタイルです。詩吟は漢詩や和歌などの朗読に、独特の節回し(節調・せっちょう)を加えて歌う伝統芸能の1つです。
2.日本舞踊(19:10~)
3.山城舞楽(19:40~)
4.民謡(20:10~)
といった順番で約30分ずつ奉納されました。
今回はその中から山城舞楽による
御神楽(みかぐら・宮中で行われる神楽)をご覧下さい。
全ての伝統芸能は、このように
舞殿から本殿に向かって奉納されます
21時前に全ての奉納が終わり
御鎮座祈念祭・奉燈祭は無事終了しました~。
そんな平野神社の場所はコチラ↓