こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは
8月24日に広河原(ひろがわら)で行われた広河原松上げです。
広河原松上げは『広河原』と呼ばれる場所で行われ
場所は先日、花背で行われた花背の松上げよりも
さらに北へ5km程行った所です
ちなみに京都市中心部からは36kmほど離れた場所にあり
昔ながらの茅葺(かやぶき)の民家や田畑が並んでいるとても素敵な所なんですよ
※花背の松上げについて詳しくは花背の松上げ 2012(花脊八桝町)の記事をご覧ください。
そんな広河原で行われる松上げは
江戸時代から、およそ300年以上続く伝統行事で
火除けや五穀豊穣を祈ると共に、お盆に迎えた精霊を送り 松明をカゴに投げ入れる祭です。
※松上げとは松明を上げるという意味なんだそうです。
学生の時に球技大会で行った『玉入れ』の玉が
松明になったのを想像して頂ければわかりやすいと思います
それでは早速レポートしていきましょう
20時頃
広河原に到着した京子
松上げが行われる松場(まつば)には結界が張られていました。
この結界内には男性しか入れないそうです
※身内に不幸や出産のあった家の男性も入れないそうですよ~
この松場には、約1200本程の松明(地松・じまつ)が立てられ
鐘と太鼓が鳴り響く中、地松に火が付けられていきます。
松場の中央には
高さ20mのヒノキ先端に約3m程の大笠が取り付けられた
『燈籠木(とろぎ)』が設置されていました。
これに松明(放り上げ松)を投げ入れるんですよ~
こちらは売られていた放り上げ松です。
全ての地松に火が灯されると
いよいよ松上げの始まりです
放り上げ松に火を付け
火が消えないようにぐるぐると回します。
古老が最初の1投を終えると次々に放り上げ松が投げられ
祭のムードは一気に高まります
花背に続いて広河原でも実際に投げられた放り上げ松をゲットしてきましたよ~
初めて大笠に火が灯ると
大きな歓声と共に拍手が沸き起こっていましたよ。
20分程、放り上げ松が投げられると
燈籠木を倒す為にロープで引っ張り
大きな音を立てて倒れました
そしていよいよ広河原独自の
『つっこみ』が行われます。
これは倒れた燈籠木に付けられていた大笠の火を
2本の棒で空高くかき上げるイベントなんですよ~
こうして松上げが終わると
男衆全員で伊勢音頭を歌いながら
近場にある観音堂の踊り場まで練り歩きます。
観音堂では燈籠木が倒れる頃に
広河原の女性たちにより『ヤッサ踊り』が行われていました。
このヤッサ踊りは京都市の無形民俗文化財に指定されていて
江戸時代に和尚に恋をした娘が
仏に仕える和尚と恋仲になれない乙女心を
この踊りで癒したんだそうです
切ない乙女の踊りなんですね。
そして伊勢音頭を踊っていた男衆と
ヤッサ踊りを踊っていた女衆が観音堂で混じると
『ヤッサコサイ踊り』という名前に変わります。
独特の足の動きをしているので
ぜひ動画でご覧くださいな
ヤッサコサイ踊りが行われていた観音堂の隣では
『未生流笹岡(みしょうりゅうささおか)』の笹岡隆甫(ささおかりゅうほ)さんによる
献花式が行われていましたよ
こちらは本日限定で売られていたお守りです♪
そんな広河原松上げが行われた広河原の場所はコチラです↓
大きな地図で見る