こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
8月22日に上善寺(じょうぜんじ)で行われた
盂蘭盆会供養(うらぼんえくよう)です
この期間に奉納される
六斎念仏(ろくさいねんぶつ)を
今回はレポートしたいと思います
まず最初に
六斎念仏についてご説明させていただきますと
今から1100年前、空也によって行われた事が起源とされ
六斎日(月に6日ある、災いを呼ぶ日)に鉦(しょう・円盤状の鐘)を使って
念仏を唱えていた事に由来します
その後、江戸時代には大衆化し
六斎念仏は宗教色が薄れ
念仏に独特の節回しが付き、太鼓が加わりました
現在は大きく『念仏六斎』と
歌舞伎や狂言の出し物を取り入れた『芸能六斎』に分かれ
引き継がれています。
今回、奉納されるのは『芸能六斎』であり
京都の六斎念仏保存会の1つである
小山郷六斎会(こやまごうろくさいかい)の方たちにより
奉納されます
そして
上善寺についても簡単にご説明しますと
863年、遣唐使として唐にも渡った高僧『円仁(えんにん)』が
天台宗の道場として創建された事が起源のお寺です。
境内にある地蔵堂に
深泥池地蔵(みどろがいけじぞう)が安置されている事から
『京の六地蔵めぐり』の一番札所になっています。
京の六地蔵めぐりとは
8月22日~23日に、6つの街道に祀られた地蔵菩薩を巡礼し
家内安全、無病息災などのご利益を得る行事です。
大善寺(奈良街道)
浄禅寺(西国街道)
地蔵寺(丹波街道)
源光寺(周山街道)
上善寺(若狭街道)
徳林庵(東海道)
以上の6つを期間内に周るんですね
上善寺では盂蘭盆会供養や六地蔵めぐりの期間に合わせ
毎年、六斎念仏の奉納が行われているというワケです
お盆という事で、参拝者は戒名の書かれた水塔婆(みずとうば)を奉納しご先祖の霊を供養する事が出来ます。
では早速レポートしたいと思います。
20時に到着した京子!
まずは小山郷六斎会の方々(およそ20名)が壇上に上がり
挨拶をされます。
これまでに京子は
何度も六斎念仏を拝見させていただきましたけれど
保存会によって
微妙に行われる演目が違うのがポイントです
では早速、それぞれの演目を紹介したいと思います
発願(ほつがん)
太鼓を持った方たちが半円状に並び、勢いよく打ち鳴らします。
笛や鉦なども参加し
六斎念仏ではスタンダードな最初の演目です
四ツ太鼓
4つの太鼓を使った演目です。
演者は次々とバトンタッチして代わり
時には2人がかりで、4つの太鼓を叩きます。
こちらも六斎念仏ではスタンダードな演目です。
祇園ばやし
祇園祭では各山鉾町の方が演奏してらっしゃるお囃子です。
小山郷六斎会では、この祇園ばやしの中に
『お坊さん』や『おかめ』が登場しちゃうんですね
にぎやかで楽しい演目にアレンジされていましたよ~。
猿廻し
近年復活した演目で、登場する2匹の猿は人間が演じています。
この猿は1組の夫婦を表現しており
夫婦愛のすばらしさを歌った『長唄』をもとに行われる演目です。
てまりうた
4人の男性が向かい合い
太鼓を鞠のように、足の下に潜らせたり
頭高く上げたりしながら叩区姿が印象的な演目です。
以上の演目をダイジェストで一気にご覧いただきましょう♪
そして最後に行われた演目は
六斎念仏ではおなじみの・・・
獅子舞と土蜘蛛です!
まずは獅子舞が登場し
アクロバティックなステージで魅了します。
途中で、演目を一旦止めると
見物客の頭を噛むパフォーマンスもしていました
獅子舞に頭を噛まれると、子供は頭が良くなると言われ
大人は無病息災の効果があるんですよ。
獅子舞の素晴らしい動きを是非、動画でご覧下さい。
次に土蜘蛛が登場し、獅子舞と戦います。
土蜘蛛の糸が放たれるのがこの演目のお約束で
待っていました!という感じで
拍手が起こりますっ。
土蜘蛛は悪、獅子舞は善とされいて
最後は土蜘蛛を蹴散らし、獅子舞が勝利します
ちなみに、土蜘蛛の糸の先には鉛が付いていて
これを3つ集めて財布に入れておくと
お金が溜まるといわれているんですね。
こうして1時間半におよぶ演目は全て終了です。
ちなみに
小山郷六斎会では、いっしょに活動出来る後継者を
募集されています。
興味ある方は参加されてみてはいかがでしょうか?
そんな小山郷六斎念仏が奉納された上善寺の場所はコチラ↓