こんにちは京子です
今回ご紹介するのは
8月6日に下鴨神社で行われた・・・
夏越神事(なごししんじ)です!
立秋の前日にあたる8月6日に行われる
下鴨神社の夏越神事は
別名『矢取神事(やとりしんじ)』とも言われ
矢に見立てられた斎串(いくし)を
裸男(はだかおとこ)と呼ばれる男達が
境内の『みたらし池』で取り合います
下鴨神社と『矢』は非常に深い関係があり
日本神話において
玉依姫命(たまよりひめのみこと・下鴨神社の祭神)が
奈良(楢)の小川から流れてきた1本の矢『丹塗矢(にぬりや)』を
持ち帰ったところ
賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ・上賀茂神社の祭神)を
懐妊し、出産したと言われているんですね
この故事にちなみ矢取神事が行われます。
18時過ぎに境内に到着した京子。
『みたらし池』の前には席が設けられ
すでに多くの方が腰を下ろしています
18時半から本殿にて神事が行われ
今回、神事に参加する裸男達のお祓いなどをします
同時に
みたらし池にある『御手洗社(井上社)』でも
お祓いや祝詞が上げられていました。
御手洗社での神事の為に、神職の方もお祓いします。これは小さな斎串を使ったお祓いで、賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)独特のものなんですよ。
この中には約2万枚の『人形(ひとがた)』が納められています。人形とは、参拝者が半年分の穢れを移したものです。
19時過ぎ、いよいよ本日の主役とも言うべき
裸男達が『みたらし池』の前に腰を下ろします。
上半身裸の彼らは
氏子町やボーイスカウト、佛教大学の学生など
およそ50人ほどで構成されています。
池の中央には
円型にセットされた『斎串』が立てられています
古来より斎串を手に入れた者には
開運厄除け・延命長寿のご利益があると言われ
裸男達は、その斎串を
これから取り合うんですね
まずは権宮司(ごんぐうじ・宮司の次に偉い人)より
大祓詞(おおはらえことば)が読み上げられます。
※大祓詞とは別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。平安時代から続く祝詞(のりと)の1つで、毎年6月と12月に中臣氏(のちの藤原氏)が朱雀門で奏上していたものです。各神社で行われる夏越神事でも同様に読み上げられています。
そして、いよいよ矢取神事が始まります!
裸男達は立ち上がり、神職の「始め!」の合図で
一斉に斎串へと駆け寄ります
男達が勢いよく池に駆け込む様子は豪快で
見物客の方から大きな歓声があがります!
これと同時に、池の四方から『人形(ひとがた)』が撒かれます。
まるで紙吹雪のようですね~
是非、動画でご覧くださいっ。
1分弱で矢取神事は終了します。中には斎串を数本ゲットした人もいましたよ
最後に
楼門前に設置された『茅の輪(ちのわ)』を
神職の方や裸男達がくぐり
半年分の穢れを祓い、神事は全て終了です
※茅の輪について詳しくは祇園祭 2012 疫神社夏越祭(疫神社)や京の茅の輪巡りをご覧下さい。
こちらは参拝者が購入できる斎串です。本物よりも随分小さいですが、御利益があるといいなぁ。
そんな夏越神事が行われた下鴨神社の場所はコチラ↓