こんにちは京子です！
今回ご紹介するのは7月31日に
八坂神社の境内摂社である
『疫神社（えきじんじゃ）』で行われた
祇園祭を締めくくる最後の行事・・・
疫神社夏越祭（えきじんじゃなごしさい）です
疫神社は蘇民将来（そみんしょうらい）を祀る神社です。
この夏越祭は
素戔嗚尊（スサノオノミコト・八坂神社の祭神）が旅の途中
蘇民将来にもてなされたお礼として
疫病退散を約束した故事にちなんだもので
蘇民将来の子孫である事を証明する『茅の輪』をくぐり
半年の穢れを祓い、無病息災を願う神事です
※茅の輪とは茅（ちがや）を編んで作った巨大な輪です。
疫神社の本殿です。この前に『茅の輪』が取り付けられています
備後国風土記（びんごのくにふどき）に記された話によると
蘇民将来と巨旦将来（こたんしょうらい）という
2人の兄弟がいました
ある晩、素戔嗚尊が一夜の宿を求めてきた時に
裕福だった兄（巨旦将来）は彼の宿泊を断り
貧しい弟（蘇民将来）は彼を歓迎し、迎え入れました。
貧しいながらも
おもてなしをしてくれた事に感動した素戔嗚尊は
蘇民将来の子孫を疫病から免れさせる事を約束し
その目印として
腰に『茅の輪』を付けさせたと言われています。
※結果的に茅の輪を持った者は、疫病より免れる事が出来たそうです。
この茅の輪は『茅』を束ねて巻いたものであり
『茅巻（ちまき）』と呼ばれていました。
これは祇園祭で見かける粽（ちまき）の元にもなっていて
粽には『蘇民将来子孫也（そみんしょうらいのしそんなり）』
と書かれた護符が
しっかりと付けられているんですよ。
鳥居に付けられた茅の輪にも御符がありますね
つまり「私は蘇民将来の子孫なので、どうか病気や災いから守って下さいね。」
という意味が込められています。
なので玄関先に粽を飾るんですね
10時から始まった神事では
山鉾連合会や各山鉾町の関係者が参列し行われます
八坂神社の宮司さんが
無事に祇園祭が終わった事を
祭神の蘇民将来に報告した後
神職を始め、関係者らが茅の輪をくぐり
1ヶ月間におよぶ祇園祭が終了します
神事が終わった後は
一般の参拝者も茅の輪をくぐる事が出来ます
※ちょうど1年の半分にあたる6月30日には、多くの神社で茅の輪が出さます。7月31日にもいくつかの神社では茅の輪が出ます。詳しくは京の茅の輪巡りをご覧下さい。
一般的な茅の輪くぐりであれば
左→右→左という順番で
3度くぐりますが
疫神社では境内の構造上、左に行けない為
右に1度抜けて終了します。
ちなみに
茅の輪はくぐるだけでなく、自分で作る事も出来ます
境内には茅（ちがや）が出され
自由に持って帰る事が出来るんですね～
参拝に来た皆さんは、その場で
オリジナルの茅の輪を作ってらっしゃいましたよ
という事で・・
京子もオリジナル茅の輪を作ってみました～
そんな疫神社夏越祭が行われた
疫神社の場所はコチラ↓
