こんにちは京子です。
今回ご紹介するのは7月13日に行われた
長刀鉾の稚児による・・・
社参の儀(しゃさんのぎ)です
八坂神社に稚児が出向き『神の使い』となる位をもらう神事です。
長刀鉾の稚児は17日の巡行において
重要な役割(注連縄切り)を担っていますが
もちろん普通の人間では出来ないんですね
今回の『社参の儀』において、特別な位を貰う事によって
重要な役割を行えるようになります
では早速レポートしたいと思います。
朝10時少し前に長刀鉾保存会に到着した京子
しばらくすると・・
出てきました、稚児です
大勢の方が見守る中
強力(ごうりき)に抱えられた稚児が
白馬へと乗り込みます。
長刀鉾と稚児をセットでパシャリ。
ここから1.5km先の八坂神社へと
お供を引き連れて向かいます。
行列は長蛇となる為、通り道となる四条通も
交通規制をかけながら移動します。
いよいよ今から出発です。
この行列は大名行列を意味していて
稚児のサポート役の2人の禿(かむろ)は稚児を守る武士として
刀を腰に差していますし
お供の方も裃姿(かみしもすがた)なんですね
約30分ほどかけて八坂神社に到着すると
正門である南楼門から入場し
本殿へと上がります
この中で『お位もらい』が行われるんですね。
どの程度の位が貰えるのかと言うと
『10万石』と『五位少将(ごいしょうしょう)』です
五位とは
源義経が壇ノ浦の戦いで勝利し
その功績を称えられ、朝廷から与えられた位です
つまり
長刀鉾の稚児がもらう位は
とても高いという事なんですよ
本殿で40分ほどの神事を追え
無事に位を授かり『神の使い』となりました
本殿前で稚児・禿の記念撮影が終わると
稚児は八坂神社から退出します。
そして、この時から
稚児は地面に足を付ける事が出来なくなります
位を与えられ
「一般人と同等ではない」という事を表しているとも言えますね。
この他にも稚児にはいくつかの
決まり事がありまして・・・
女性との接触が一切禁止になります
かつて『女性=穢れ(けがれ)』であると
考えられていた為です。
ですので
身の回りの世話は父親がするんですね
襟足を三角に剃り上げ「うろこ」と呼ばれる髪型にします。
食事に関しても
別火(八坂神社から分けてもらった火)を使って
調理したものを食べなくてはいけません。
※もらった位は17日の山鉾巡行後に行われる『お位返しの儀』において返され、稚児は一般人に戻るんですね。
こうして南楼門を強力に抱えられながら退場すると
行きと同様、白馬にまたがり
この後、南楼門すぐ側にある
中村楼にて
お茶席の場が設けられ
お稚児さんならびに関係者の方たちは稚児餅を食べられるそうですよ。
そんな長刀鉾の稚児による
『社参の儀』が行われた場所はコチラ↓
より大きな地図で 社参の儀・長刀鉾稚児 を表示