今回ご紹介するのは7月10日に
八坂神社と四条大橋で行われた・・・
神輿洗式(みこしあらいしき)です
これは祇園祭の神事の1つで
17日の神幸祭で使われる『神輿』を清める為に
行われます。
18時前に八坂神社へ到着した京子。
まずは境内の蔵から3基の神輿を出します。
神輿洗式では
3基の神輿の中から『中御座(なかござ)』が
四条大橋へと向い、清められます。
ちなみに中御座は
神幸祭の時に素戔嗚尊(すさのおのみこと)が乗る神輿なんですよ
蔵から出された中御座は
今回の神輿洗式で使われる為、南楼門の外に
一旦、置かれます
南楼門から出された中御座。
残る2つの神輿は舞殿に移されます。
19時になると
本殿前にて、大松明(おおたいまつ)に火が点けられます。
この大松明は何に使うのか?と言いますと・・
神輿が通る道(八坂神社から四条大橋)を先に通り
清めるんですね。
これを「道しらべ」と言います。
まずは大松明が南楼門から出発します。
四条大橋を練り歩き、道を清めます。
八坂神社から交通規制をした四条通を進み
四条大橋に到着すると
大松明を立て、ぐるぐると回し始めます。
これにも清めの意味があるんでしょうね
四条大橋で立てられた大松明。
これが終わると再び八坂神社へ帰り
今度は西楼門から中へと入ります。
門の手前では
松明のすすをしっかり払っていましたよ
大松明の一連の動きを動画でまとめてみました。
境内に松明が到着すると
用意された5本の松明に火を分けます
この5本の松明と一緒に
今度は、南楼門の外に出されていた神輿が
神輿洗式の為に四条大橋へと移動します。
神輿に御霊は乗っていませんが
担ぎ手は威勢よく神輿を上下に揺らせて
四条通を練り歩きます
神輿が無事に四条大橋へ到着。
約15分ほどかけて神輿が四条大橋に到着すると
神輿はその場でぐるっと1周し
差し上げ(神輿をさらに高く担ぎ上げる事)をして
神輿を揺らします。
その後、神職の方が登場し
榊(さかき・草木の一種)を使って
朝、汲み上げておいた神用水を神輿に振り掛けます。
この時に神用水のしぶきを浴びると厄除けになるそうです
※四条大橋で午前中に行われた神用水を汲む神事に関しては『祇園祭 神用水清祓式 2012(仲源寺・四条大橋)』をご覧下さい。
こうして神輿を洗い、清めた後
八坂神社へと帰ります。
神輿と一緒に帰ってきた松明です。
西楼門前で再び差し上げをします
出発の時と同様に
南楼門から境内へと入った神輿は
舞殿を3周しながら
何度も差し上げを行い、神輿を大きく揺らします
舞殿をぐるぐると回る神輿。
神輿の一連の動きを動画でまとめてみました。
そして最後に舞殿へ神輿を入れて終了です。
これで3基の神輿が舞殿に揃いました。
ちなみに神職の方は
この日から17日の神幸祭まで
交代で
神輿の番を夜通しするそうですよ
そんな神輿洗式が行われた八坂神社と四条大橋の場所はコチラ↓
より大きな地図で 神輿洗式 を表示