こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは
6月30日に護王神社(ごおうじんじゃ)で行われた
夏越大祓(なごしのおおはらえ)です
一年のちょうど半分にあたる6月30日には
京都の多くの神社で
境内に茅の輪(ちのわ)と呼ばれる
茅(ちがや)の草で編まれた大きな輪を作ります。
これをくぐる事によって、半年の罪や穢れを
祓う神事が行われているんですね。
※神社によっては30日しかくぐれないものもあれば、1ヶ月間自由にくぐれるものもあり、期間は神社によって違います。各神社の茅の輪に関しては、京の茅の輪巡りをご覧下さい。
これに加えて、人形(ひとがた)と呼ばれる紙に
名前を書いて体に擦り付け、罪や穢れを移し
それを焼いたり、流したりしするんですよ。
では早速、護王神社の夏越大祓をレポートしたいと思います
15時、神職の方々が舞殿へと上がられます。
神事に移る為に、お祓いをした後
まずは『百度祓(ひゃくどばらい)』が始まります
大祓詞(おおはらえことば)を神職を含め、参拝者全員で奏上します。
※大祓詞とは別名『中臣の祓(なかとみのはらえ)』と言います。奈良時代から続く祝詞(のりと)の1つで、毎年6月と12月に中臣氏(のちの藤原氏)が朱雀門で奏上していたものです。
護王神社では、これを5回繰り返して読み上げます。
参拝者には大祓詞が載ったプリントが配られ
みなさん声に出して読み上げてらっしゃいました
約20分ほどをかけて読み上げると
続いて宮司による大祓詞が奏上されます
次に罪や穢れを人形に移します
事前に参拝者には『切麻(きりぬさ)』と呼ばれる
白い紙吹雪のようなものと
紙で出来た人の形をした『人形』が渡されています。
これを使ってお祓いをします
まずは切麻を手に持って
左・右・左の順で肩の辺りに当てるように
撒きます。
次に人形を手に取り
息を3回吹きかけて、頭から足にかけて軽く擦り付けます。
こうして穢れを人形に移すんですね。
一通りこの作業が終了すると
神社の方によって人形は回収されます。
※回収した人形は後日、焚上げするそうです。
舞殿にいらっしゃる神職の方も同様にしてらっしゃいましたよ。
これと同時に舞殿では
絹を切り裂いていらっしゃいました。
切り裂く事によって厄払いの意味があったり
神前に絹や木綿の布を差し出し
犯した罪の代償を払う意味があるそうです
この絹を切り裂く作法は
古来より行われており
大祓詞中にも
こうして罪を償い神前に差し出す、と書いてあります。
神事に参加すると先着でいただける『茅の輪守』です
そして、最後に茅の輪をくぐります。
神職の方を先頭に、大勢の参拝者の方が列を作って並び
順にくぐります。
これにも作法がありまして
①茅の輪をくぐり左に旋回
②元の位置へと戻り、再び茅の輪をくぐり右に旋回。
③再び元に位置に戻り、茅の輪をくぐり左に抜ける。
こうして合計で3度くぐり神事はすべて終了です。
神事で使った絹などは、その場で燃やされていました。
参拝者の皆さんも
夏越大祓で半年の穢れを祓い
残り半年の無病息災を願っていらっしゃいましたよ
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