こんにちは京子です。
本日ご紹介するのは6月5日に県神社(あがたじんじゃ)で行われた
県祭(あがたまつり)です。
京都の宇治にある県神社は平等院が建てられた際に鎮守社とされた神社なんですよ。
※詳しくは県神社の記事をご覧下さい。
県祭は江戸時代に始まった祭だそうで別名『暗闇の奇祭』と言われ
6月5日の深夜から未明にかけて行われる梵天(ぼんてん)と呼ばれる神輿の渡御が有名な祭です
辺り一帯は屋台も並び毎年延べ10万人以上が訪れます
まずは朝10時から朝御饌(あさみけ)
そして夕方5時からは夕御饌(ゆうみけ)が境内で行われます。
夕御饌では神官による祝詞などの他に巫子による舞が奉納されます。
鈴と扇を使った『里神楽(さとかぐら)』や『早神楽(はやかぐら)』
短刀を使った『剣の舞(つるぎのまい)』が披露されました。
中でも剣の舞は短刀を八の字に動かしながら踊る華麗な舞でしたよ
この後、関係者による玉串奉納が行われ約30分程の夕御饌は終了しました。
ここで本日のメインとも言われる梵天をご紹介します
1600枚ほどの御幣を球体に束ねたもので大きさは直径1メートル程あります。
これは神様の依り代(よりしろ・神様が憑依するもの)なんですね。
加えて県神社から西に500メートルの所にあります宇治神社(うじじんじゃ)の御旅所にもう1つ梵天があります。
渡御の際はこちらの梵天が辺り一帯を練り歩きます
深夜には梵天を使った『ぶん回し』が行われ梵天をぐるぐると大勢の大人たちで取り囲み豪快に回転させます。
そして県神社の境内では19時から護摩焚きが行われる中、笛や太鼓の演奏に併せて子供達が踊ったり
祭神である木花開耶姫命(このはなさくやひめ)に関する仮面劇が行われました
他にもお囃子に合わせて源氏物語から宇治十帖(うじじゅうじょう)をモチーフにした踊りが披露されていました。
※宇治十帖は源氏物語の中でも後半に収録されている話で宇治が舞台となっている光源氏の子供が主人公の物語です。
こうした出し物が境内では21時過ぎまで行われます。
そして23時頃には
宇治神社御旅所前にて梵天のぶん回しが行われました。
まず獅子が前後左右にゆさ振られぶん回されます
凄い迫力ですよね~
その後、同じように梵天がぶん回されます。
御旅所前でぶん回しが終わると宇治橋や宇治駅前にて
ぶん回しが行われたようですよ
京子はもう1つのぶん回しを見るべく県神社へと向かいます
ちょうど境内では神事が行われている最中でした。
神事が終わると梵天を担いで境内を3週します。
その後、本殿前に梵天を降ろして
再び神事が執り行われます。
※この時、境内の明かりが消えたらカメラのフラッシュや明かりをつけないように注意がありました。
しばらくすると境内の明かりが一斉に消え
辺り一面薄暗くなりましたよ~
10分程で御霊を梵天に移し終えると明かりを消したまま
梵天を担ぎ上げて境内を出発します。
鳥居を出て直ぐの交差点で
梵天のぶん回しが行われたので動画でご覧下さいな
その後、境内に再び戻り県祭は終了です。
また別名『暗闇の奇祭』だけでなく昔は『種貰い祭』とも言われ
県祭の時には夜這いが許されたそうです。
そして妊娠すれば神様から子供を授けられたとしたそうですよ~
そんな豪快に梵天がぶん回される
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