こんにちは京子です
今回ご紹介するのは5月15日に行われた
『上賀茂やすらい祭』です。
平安時代後期に始められた祭で
春になると流行する疫病を退散させる為に
鬼に扮した人たちが
囃子や踊りによって疫病を追い立て
花笠に疫病を宿し
疫社(えやみしゃ・現在は今宮神社の摂社)へ送り込み鎮めた事に由来する祭です。
※現在『やすらい祭』は4つの地区で行われています。上賀茂地区以外は4月8日の『今宮やすらい祭』で行われます。当日の様子は『やすらい祭 2012(今宮神社)』の記事をご覧下さい。
『上賀茂やすらい祭』は
上賀茂岡本町と上賀茂梅ヶ辻町の住民による
『上賀茂やすらい踊り保存会』が中心となって行われています。
では早速レポートしたいと思います♪
10時半、岡本町にある
『岡本やすらい堂』から祭はスタートします
シャグマ(赤熊)と呼ばれる赤い服を着た鬼や
稚児に加え
笛方など40人程の祭列が集合します。
早速、鉦(しょう・円盤状の鐘)や
太鼓に合わせ『やすらい踊り』が披露され
続いて梅ヶ辻町にある『梅ヶ辻やすらい堂』に移動し
ここでも同様に踊りが披露されます。
その後、祭列は
カキツバタで有名な『大田神社』へと向かいます
※大田神社については『大田神社 その2』の記事をご覧下さい。
境内を歩く祭列。
11時半に大田神社へ到着すると
2人の稚児が神職の方と一緒に参拝し
再び『やすらい踊り』が披露されます
動画を見ていただければお分かりかと思いますけれど
5匹の鬼は鉦や太鼓を鳴らしながら
体を左右にねじり髪を振り乱し踊ります。
これを合図に笛方が後に続きます。
2人の稚児は向き合いお辞儀をしてすれ違います。
さらに祭列の後ろからは
「いん やすらいや 花や 今年の花は よう咲いた花や」という掛け声が
発せられるんですね。
そして大田神社を出発した祭列は
明神川の前を通って上賀茂神社へ向かいます。
12時過ぎに到着すると
一ノ鳥居前で『やすらい踊り』が奉納されます
しかし、この時行われた踊りは
上賀茂神社に向けて行われたのではなく
『今宮神社』の方角に向けて行っていました。
これは『やすらい祭』の発祥になった疫社が
今宮神社の境内摂社になっているからでしょうね
のぼりの向こうに見えるのが花笠です。この下に入ると一年間は無病息災でいられるというご利益があります。
その後、上賀茂神社境内へと入ります。
橋を渡る祭列。
桜門をくぐり本殿前へと移動し
再度『やすらい踊り』が披露されます
上賀茂神社から帰ってきて一息の稚児たち。
この後、上賀茂神社を後にした祭列は
門前のお店などに『やすらい踊り』を披露します。
お店ごとに疫病退散を行っているんですね。
再び来た道を引き返し
次に『藤木社(ふじのきのやしろ)』にて踊りが披露された後
13時過ぎに『梅ヶ辻やすらい堂』に戻ります。
『梅ヶ辻やすらい堂』の石碑です。
食事休憩をとった後
上賀茂地区の家を2時間近くかけて回り
玄関先で何度も『やすらい踊り』を行っていましたよ
そしてスタートから約5時間
15時半過ぎに『岡本やすらい堂』へ戻り『上賀茂やすらい祭』は終了です♪
大田神社の場所コチラ↓
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上賀茂神社の場所はコチラ↓
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藤木社の場所はコチラ↓
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