こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは5月12日に行われた
御蔭祭(みかげまつり)です
下鴨神社の祭礼なんですよ。
※是非、御蔭祭 2012 前編(下鴨神社・御蔭神社)の記事と併せてご覧下さいね。
9時に下鴨神社を出発し
御蔭神社(みかげじんじゃ)まで
祭神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)と
その父にあたる賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の
『荒御霊(あらみたま)』をお迎えに上がった神幸列が
次に向かった先は
下鴨神社の摂社である・・
『賀茂波爾神社(かもはにじんじゃ・通称 赤の宮神社)』です。
13時過ぎから『路次祭(ろじさい)』が行われ
御蔭神社から持ち帰った荒御霊に対し
舞楽が奉納されます
今回、奉納される『還城楽(げんじょうらく)』と呼ばれる舞は
中国から伝わった踊りだそうです
途中で『蛇』が出てくるユニークなもので
ご馳走である蛇を見つけた喜びを
舞で表現しているんですね。
舞人(まいびと)が蛇を掴み飛び上がって喜ぶ仕草などが
盛り込まれていました
14時に舞の奉納が終わると
再び神幸列は出発します
この後、玉依姫命と賀茂建角身命の荒御霊は
神馬に移され下鴨一帯を巡行します。
そして15時半頃に下鴨神社へ神幸列が到着し
境内の『糺の森(ただすのもり)』に設置された
切芝(きりしば)と呼ばれる祭場で
『切芝神事』を行います。
切芝には神馬用に設けられた小屋があり
頭だけを出すようにして神馬は中へと入れます
その後、琴が列奉行(れつぶぎょう・一行を取り仕切る人)から
陪従(へいじゅう・雅楽を演奏する人)の長に渡り
神馬が待機する小屋の前で
『東游(あずまあそび)』が披露されます。
※神馬の目を通して荒御霊に舞を奉納するんですね。
東游は雅楽の国風歌舞(くにぶりのうたまい)に分類される組曲です。
国風歌舞は他の雅楽と違い日本古来の舞で
中国などの外来音楽の影響を受ける前から日本にあったものです。
内容は『古事記』や『日本書紀』などの神話に基づくものが多い事も特徴です。
雅楽の中でも目にする機会が少ない
珍しいものなんですね
6人の舞人による優雅な東游が終わると
陪従は再び琴を列奉行に返上します。
次に列奉行は白杖を童子に渡します。
この杖はここまで先導してきた
列奉行の交替を意味するんだそうです
その後、御生木(みあれぎ・榊の若枝)を2人の神官が受け取り
神馬の前で陪従が一列になり『雅楽』が奉納されます。
雅楽の演奏が終了すると
本宮へと荒御霊が入場されます。
本宮内で行われる神事は
一般には非公開の為、見る事は出来ませんけれど
この後、神馬から荒御霊は降ろされ
無事に下鴨神社の和御霊(にぎみたま)と一体になり新たに生まれ変わった(若返った)
『玉依姫命』と『賀茂建角身命』は葵祭の日に供える事となります
そんな切芝神事が行われた下鴨神社の場所はコチラ↓
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還城楽が奉納された賀茂波爾神社の場所はコチラ↓
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