こんにちは京子です
今回ご紹介するのは
5月4日に上賀茂神社で行われた
斎王代以下女人列御禊の儀(さいおうだいいかにょにんれつぎょけいのぎ)です。
葵祭の主役とも言える斎王代(さいおうだい)と
51名の女人列が身を清める神事です♪
江戸時代までは『賀茂祭』と呼ばれていました。
源氏物語や枕草子などにもその名が出てくる祭で
平安時代において『祭』と言えば賀茂祭の事を意味していました。
京を襲った疫病が賀茂神(かものかみ)の祟りだと考えられ
鎮める為に葵を飾り、馬に鈴を付け走らせ
祈願した事が起源となっています。
現在も平安朝の雅で優雅な姿で行列を作り
御所を出発し
総勢500名以上もの一大パレードが見所のお祭りです
『斎王代』とは『斎王』の代わりという意味です。
斎王は身を清め、酒や肉などを慎み
天皇の代わりに神様にお仕えする女性の事で
平安時代から
未婚の皇族女性(内親王)が選ばれていました。
以後、斎王を中心とする『女人列』が無くなった時期もありましたけれど
昭和31年からは斎王の代わりに
一般人から毎年『斎王代』が選ばれるようになり
斎王代を含む女人列が見事復活したんですね~♪
朝10時から始まった『斎王代以下女人列御禊の儀』
まずは一ノ鳥居から
斎王代以下、女人列が入場されます♪
ちなみに
『御禊の儀(ぎょけいのぎ)』とは簡単にいうと
・・・お祓いの儀式です
葵祭に先駆けて、お祓いをしておくんですね。
※隔年、上賀茂神社と下鴨神社の交互で『斎王代以下女人列御禊の儀』は行われています。
この日が
斎王代の初お披露目という事もあって
参道には多くの方が集まっていらっしゃいました。
斎王代は十二単の上に
白の小忌衣(おみごろも)を着ていらっしゃいます。
なんと重さは約30キロもあり、着付けには、2人がかりで3時間かかるそうですよ~。
お値段は500万円以上なんて事も聞いたコトがあります
涼しげなお顔で颯爽と、歩いてらっしゃいましたよ♪
女人列を彩るのは
女童(めのわらわ)、命婦(みょうぶ)、女嬬(にょじゅう)
内侍(ないし)、女別当(にょべっとう)、釆女(うぬめ)
などの女性たちの大行列です
行列は二ノ鳥居をくぐり『橋殿(はしどの)』へと向かいます。
無事に到着すると、神職の方よりお祓いを受けます。
この後、斎王代は女童に連れられ、岸辺に降り
橋殿の下を流れる『ならの小川』に両手を浸して身を清めます。
この時がチャンスとばかりに
報道陣の方を中心に、一斉にシャッターが切られます♪
橋殿に斎王代が戻ってくると
女人列は形代(かたしろ)を使いお祓いをします。
形代は、人の形をした直径10センチ程の紙で
右手に持ち
左胸、右胸、中央の順に当て
最後に息を吹きかけ『ならの小川』に流されます
これを橋殿にいる女性全員が行います。
最後に斎王代もお祓いを行い
斎王代以下女人列御禊の儀は終了です♪
翌日(5日)には
下鴨神社では『歩射神事(ぶしゃしんじ)』が行われ
いよいよ15日に葵祭を迎えますよ
そんな『斎王代以下女人列御禊の儀』が行われた
上賀茂神社の場所はコチラ↓
大きな地図で見る