こんにちは京子です!
今回ご紹介するのお寺は・・・
三室戸寺(みむろとじ)です。
創建は770年、平安京遷都で知られる桓武天皇の父親にあたる
光仁天皇の勅願によって建てられました
ちなみに、光仁天皇は
62歳という高齢で天皇に即位した人物で
約100年ぶりの天智系の天皇でした。
※以後、現在まで天智系の天皇が続く事となります。
どうしてこのような事態になったのかと言うと
前天皇の称徳天皇(しょうとくてんのう)が
次の後継者も決めず、子供もいないまま崩御した事が
原因の1つにあります。
※女帝天皇である称徳天皇については『護王神社 その2』の記事をご覧下さい。
これに加えて、藤原氏の陰謀が絡んでいるんですね
白壁王(しらかべおう・後の光仁天皇)は当時
天皇の後継者争いには関わっていない立場でした。
逆にこれがチャンスとばかりに
藤原永手(ふじわらのながて)が立ち上がり
称徳天皇の遺言を偽装し
藤原百川(ふじわらのももかわ)らと協力し
次期天皇の名前を『白壁王』に書き換え
皆の前で発表するという暴挙に出たのでした
これに一番驚いたのは白壁王ですけれど
藤原氏のおかげで天皇になれたワケですから
以後の藤原氏が力を持つ理由がわかりますよね~。
では、三室戸寺にお話を戻しますと
山間に広がる、広大な境内には
四季折々の花が植えられている事でも知られています
参道を歩くと右手には
紫陽花(あじさい)が植えられていまして
6月になると1万株もの紫陽花が咲くそうです。
夜間にはライトアップも行われるみたいですよ♪
そして、朱色が見事な山門をくぐり中へ入ります。
ちなみに
現在、どんなお花が見ごろなのかと言いますと
シャクナゲ(石楠花)です!
境内に咲く『西洋シャクナゲ』は花が大きく色付きの良い品種です。
欧米で育成された園芸種なんですね。
ピンクに色付いた見事なシャクナゲ
ピンク以外にも赤や白など、様々な色の花が咲いています。
とても美しいですね~。
そして、参道を更に進むと
右手に広がるのが、石庭と
池泉回遊式庭園です。
まさに日本の美ですね♪
この石庭や池泉回遊式庭園のある『与楽園』は
4月21日より開園となっています。
園内には
ツツジが約二万株、シャクナゲが約千株が植えられていています。
※ツツジは、あと1週間もすれば満開になるそうですよ。
お庭は昭和を代表する造園家『中根金作』の設計であり
平成元年に作られたものです。
ツツジの数は関西でも屈指だそうで
この事から別名『つつじ寺』とも呼ばれています。
例年、GW頃には
ツツジとシャクナゲが綺麗に花を付けるそうなので
是非、タイミングを合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
では、お堂の方もご紹介します。
この階段を登ると・・・
こちらが本堂になります。
7月になると本堂前には『蓮』が綺麗に花を咲かせるそうです。
狛兎です
球の中には卵型の石があって
これが立つと願いが叶うといわれています
こちらは狛蛇・宇賀神の像です。
頭は老翁、体は蛇なんですね。
この宇賀神を撫でると財運や金運、良運がつくんです
手水舎には不動明王がおられます。
また本堂の右手(東側)を歩くと
阿弥陀堂や鐘楼があります。
ちなみに、鐘は参拝者が自由に撞けます♪
お願い地蔵です
木札にお願いごとを書いて奉納します。
更に奥には『三重塔』があります。
1704年に建てられたものだそうで
もとは兵庫県の高蔵寺にあったものが移築されました
シャクナゲと三重塔をパシャリ♪
源氏物語の宇治十帖 浮舟にちなんだ
「浮舟之古跡」と刻まれた石碑です。
こちらは室町時代に建てられた
十八神社の本殿です。
本堂の左手(西側)は『宝蔵庫』があります。中には木造釈迦如来立像などが安置されています。
ちなみに、三室戸寺の本尊は千手観音であり
西国三十三箇所巡礼の札所となっています。
近畿2府4県と、岐阜に点在する33箇所の
観音霊場を参拝する西国巡礼は
日本で最も歴史がある巡礼だと言われているんですよ
という事で、紫陽花やツツジ、シャクナゲや蓮など
綺麗な花を季節に応じて楽しむ事の出来る
三室戸寺の場所はコチラ↓
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