こんにちは京子です。
今回、ご紹介するのは
4月22日に松尾大社で行われた・・・
松尾祭 神幸祭(まつおさいしんこうさい)です。
通称『おいで』と呼ばれるお祭で
神輿6基を船に乗せ渡御する『船渡御(ふなとぎょ)』が有名なお祭りです
では、早速レポートしたいと思います~。
朝の10時に松尾大社に到着した京子。
あいにくの雨でしたが、拝殿近くにはすでに神輿が集められています。
担ぎ手の方も大勢いらしてます。
なんといっても6基もの神輿が一同に勢揃いするんですから
いつもとは人の数が違います♪
合計6基の神輿は、松尾大社にゆかりの深い
松尾七社(大宮社・櫟谷社・宗像社・三宮社・衣手社・四之社・月読社)のものです
ちなみに、月読社だけは神輿ではなく『唐櫃(からびつ)』となっています。
拝殿では御霊(みたま)を移すために神事が行われます。
お祓いや祝詞があげられ、巫女による雅楽・倭琴(やまとごと)の舞が奉納されます。
関西一の名所とされる山吹があしらわれていますね
この神事の時に、拝殿前では神輿の一部でカシャンカシャンと音の出る『鳴りカン』を上下に振って担ぎ手達が集まってきます。
次に、御霊が移された神輿から『拝殿廻し』が行われます。
※拝殿の回りをそれぞれ3周ずつします。
先頭を歩く稚児達です。
二人の稚児と榊御面(さかきごめん)が先導して月読社の唐櫃、それぞれの神輿と続いていくんです。
この榊御面は松尾大社の神様を表しているんです。
ホイットー!ホイットー!の掛け声のもと
足を踊るように跳ねさせながら神輿を上下に揺らします。
男性が神輿を振る姿は
いつ見ても、勇ましいですね
こうして松尾大社を出発して行きます。
さて、松尾祭 神幸祭についても簡単にご説明しますと
豊作や氏子(このあたりに住む人)の安全を祈願するお祭りで
平安前期に始まったと言われています
洛西・嵐山に程近い『松尾』と呼ばれる地域で行われている事から
かつては『松尾の国祭』と言われたそうですよ。
名物の船渡御は一時途絶えた事もあったそうですが
1983年に復活
毎年大勢の方が船渡御を見に河川敷に集まります♪
ではいよいよ
名物の『船渡御』を見ていただきたいと思いますーっ
午前11時頃から順に松尾大社を出発した神輿は
物集女街道(もずめかいどう)など約5キロの道を練り歩き
正午過ぎに桂離宮横の桂川、河川敷に到着。
西側の対岸(直線で200メートル弱)から東側のこちらへ向かって神輿が渡されます。
まず初めに
神職の方と唐櫃が船で対岸へと渡ります。
続いて、神輿の番となります
駕輿丁船(かよちょうふね)と呼ばれる船に
重さ1トン以上もある神輿に乗せて出発します。
声をかけ確認し合いながら
時間をかけて慎重に行ってらっしゃいましたね。
船はモーターではなく
船頭さんが、櫓(ろ)を使って漕ぎます
※神輿を担ぐ方は別の船で対岸へと先回りし神輿を待ち構えます。
こうして、待つこと数分。
いよいよ駕輿丁船の到着です
神輿が到着すると
すぐさま担ぎ手が出迎えます。
膝まで水につかりながら川に入り、神輿を担ぎ上げます。
その隙に、駕輿丁船をスッとスライドさせて抜くんですね
無事に神輿を陸に上げる事に成功すると
大勢の観客から大きな拍手や歓声が沸いていましたよ♪
3時間ほどをかけて
6基の神輿を無事に渡し終えた後は
その場で神事を行い、神輿は各お旅所へと向かいます。
ここで、神幸祭(通称おいで)は終了です。
次回は、5月18日に還幸祭(通称おかえり)が行われ
お旅所から松尾大社へと帰る事となります
そんな松尾祭 神幸祭が行われた
松尾大社の場所はコチラ↓
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