こんにちは京子です!
今回ご紹介するのは・・・
首塚大明神の例祭です。
毎年4月15日に行われる例祭は
京都からだけではなく
大阪や滋賀、岡山方面から沢山の人が訪れるようです。
そんな首塚大明神の例祭は、
首から上の病気にご利益がある事で知られています
というのも
この首塚大明神は、退治された『酒呑童子(しゅてんどうじ)』の首を
祀っている事で知られているからです。
鳥居の横に並べられている鬼こそが酒呑童子です。
ではここで、酒呑童子と首塚大明神にまつわるお話を
ご紹介したいと思います
その昔、京都の町へ出ては
山賊を従え
金銀財宝を奪い、娘をさらい
恐れられていた酒呑童子という1匹の鬼がいました。
これに困った一条天皇は
源頼光(みなもとのよりみつ)に、その討伐を命じるのです。
彼には協力な四天王(子分)がいて
金太郎のお話で有名な『坂田金時(さかたのきんとき)』や
一条戻り橋の上で鬼の腕を切り落とした伝説で知られる『渡辺綱』
さらに『ト部季武(うらべのすえたけ)』『碓井貞光(うすいさだみつ)』
が、それにあたります
『首塚大明神』と書かれたのぼりです。ちなみに朝の9時より例祭は行われています。
そして、彼らは力が強いだけでなく
・・・頭もイイんですね
武士の姿ではなく山伏姿に化けて
酒呑童子のいる『丹後の大江山』へと向かいました。
こちらの事を悟られずに、酒呑童子と接触した後は
上手く取り込み、酒呑童子のアジトで一泊する事に成功します。
・・・ここで彼らが立てた作戦が、あるお酒を飲ませる事♪
そのお酒とは
『神便鬼毒酒(しんべんきどくしゅ)』です。
どんな効力があるのかと言うと
鬼に飲ますと力を奪い、自分が飲むと力が増すといったモノです。
これを飲ませ、寝込んだ所を・・・
首をかき切り見事に酒呑童子を退治しちゃいます
山に残った山賊も一斉に成敗する事に成功します。
皆さんこの階段を登って御祈祷を受けていました。
そんな源頼光と四天王は、意気揚々と
退治した酒呑童子の首を京へ持って帰ってくる道中
老ノ坂と呼ばれる
現在の亀岡市と京都南部の境目で休憩し、手柄話に花を咲かせていました
すると道端の子安地地蔵尊が突然話しかけてきたのです。
「鬼の首のような穢れたものを都に持って行くのはならぬ・・・。」
しかし、金太郎は酒呑童子を倒したという証拠が必要だと言う理由から
再び首を持ち上げ、都に持っていこうとしますけれど
・・・なんと、首が急に重くなって持ち上がらなくなったのです
そこで、源頼光と四天王は、
力持ちの金太郎でさえ持ち上げることが出来なかった首を
その場に埋めて首塚を作りました。
それが首塚大明神のはじまりなんですね
境内にある首塚です。この下に酒呑童子の首があるんですね。
ちなみに酒呑童子は、首をはねられるとき
今までのことを悔い
「これからは、首から上の病に苦しむ人を助けたい」と言ったと言われています。
以上の事から
首から上の病にご利益があるんですね
※この他にも、首を跳ねられた時に火を吹きながら京都の都へ飛んでいったものの、途中で力尽きた土地が、この首塚大明神だったという説もあるみたいです。
神事の様子はこちらをご覧下さい。
この様にして例祭は、この後も16時頃まで行われたようです。
首塚大明神に行く途中、1本だけ綺麗な桜が咲いていましたよ~
そんな例祭が行われた首塚大明神の場所はコチラ↓
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