こんにちは京子です

本日、ご紹介しますのは

嵯峨釈迦堂

通称、嵯峨釈迦堂で知られる

清凉寺で行われた・・

嵯峨大念仏狂言・土蜘蛛

嵯峨大念仏狂言(さがだいねんぶつきょうげん)です。

毎年、4月の第1日曜と第2土曜・日曜に

行われています。

※今年は4月1日、4月7日、4月8日の3日間となっています。


ちなみに大念仏狂言とは、もともと

仏教の教えを説く為に始められた宗教劇です。


大念仏と呼ばれる、集団で念仏を唱えることと

芸能(狂言)が結びついて、大念仏狂言になったみたいです


ここ清凉寺で大念仏会を始めた人は、

円覚(えんがく)というお坊さんだそうです。


演目

今回、狂言が行われる『狂言堂』です。


嵯峨大念仏狂言』とは

京都三大念仏狂言の1つに数えられる無言劇です。


ちなみに残り2つの狂言が

『壬生狂言』と『千本ゑんま堂大念佛狂言』で

壬生狂言は嵯峨大念仏狂言と同じく無言劇なのに対し

千本ゑんま堂大念佛狂言は唯一セリフが入ります


もう少し嵯峨大念仏狂言について詳しく説明しますと

全部で20の演目があり

3日間行われる『嵯峨大念仏狂言』では

1日に3演目(狂言では3番と言います)ずつ行われています。


では、さっそく1つ目の演目から順番に

レポートしますね。


狂言堂

13時半から始まる1つ目の演目は『愛宕詣』です。


茶屋が舞台となっているお話で

そこに『母親』と笠で顔を隠した『娘』が

愛宕神社のお参りを済ませ茶屋に立ち寄ったところから話しがスタートします


かわらけ

素焼きの器です。壇上から撒かれていましたよ♪


ここで、同じように店に来ていた

旦那

『旦那(黒い着物)』と


供

『供(茶色の着物)』が


樒(シキミ・木)を買って店を出ようとした時・・・


旦那は娘に一目ぼれしちゃうんですね。

そこで、旦那は供を使って母親に「娘と旦那を引き合わせてくれ」と伝え

なんとかOKを取ります


母と娘

こうして無事に、旦那は娘とご対面する事となるのですが

娘が笠を取ると・・・さぁ大変

おかめ顔の女の子だったのです。

あわてて逃げ出す旦那を、怒った娘が追い回すというドタバタ劇でしたよ。



こうして1つ目の演目が約50分ほどで終了します。


ちなみに『狂言堂』の舞台は

非常に高い位置にあるので遠くからでも

鑑賞は可能です。

前には、長いすが並べられている他

気軽に立ち止まって見る事が出来ますよ


庶民に広く説法する大念仏狂言ですから

お堂の中の閉ざされた空間より

開放的な屋外でやられているので

ふらっと立ち寄って見る事も出来ますよ。

自由な空間だなぁと感じました。


そして14時半からは2つ目の演目

お坊さんと釈迦と寺侍

『釈迦如来』が行われました。

では、写真を交えながらストーリーを解説します


お坊さんと寺侍(お寺に仕えている武士)が本堂に

お釈迦様を運び入れる所からお話は始まります。

そこに

美人の母親と、お多福な娘がやって来ます。

美人の母親と、お多福な娘

母親の方が拝むと、お釈迦様はお辞儀をしたのです

何やらこのお釈迦様はおかしいのではとお坊さんと寺侍が驚きました。


そして、今度は娘が拝むと

・・・後ろを振り向いちゃったのです


これに困ったお坊さんと寺侍はなんとかお釈迦様を

振り返らせようと四苦八苦・・・。

そして、思いついた妙案が『再び母親に拝ませる作戦』

お釈迦様

こうして母親をお釈迦様と引き合わせるんですけれど

今度はお釈迦様が母親の肩を抱いて何処かへ行ってしまいました


慌てて追いかける寺侍でしたが、結局行方が分からず

本堂へと戻ってくると

今度はお坊さんがお釈迦様になりすましていたのです


びっくりした寺侍。

思わず拝んでみると、・・なんと、後ろを振り向いてしまいます。

再び驚いた寺侍は娘に拝ませてみると

今度はお坊さんと娘が肩を組んで何処かへいってしまったのです。


途方に暮れる寺侍・・・。

やけくそになり、今度は寺侍がお釈迦様になりすましますが

誰も来ずに仕方なく1人寂しく帰るというお話でした~


そして最後は3時半過ぎに行われた『土蜘蛛』です。


源頼光

顔のキリっとした男性は源頼光。

彼が家来たち(渡辺綱と平井保昌)と酒を飲み、宴を開いています。

しかし、頼光は飲みすぎたのか・・その場で寝てしまいます


家来たちは

寝てしまった頼光を起こさないように

彼をおいて部屋を出て行きます。


しかし、そこに現れたのは

土蜘蛛

・・・1匹の土蜘蛛っ

目を覚ました頼光は土蜘蛛と太刀廻りを繰り広げます。


頼光は攻撃を続けますが

結果的に土蜘蛛を取り逃がしてしまうのです。


騒ぎを聞きつけ大慌てで部屋へ戻ってきた家来たちに

頼光は蜘蛛退治を命じます。


渡辺綱と平井保昌

そして、渡辺綱と平井保昌は土蜘蛛を探し出し


再び太刀廻りが繰り広げられます


激闘の末

激闘の末、土蜘蛛の首を取って2人は意気揚々と引き上げ

土蜘蛛の首

お話は終了~。


お客さんの拍手喝采のもと嵯峨大念仏狂言はこうして終了です。

ちなみに明日は最終日

演目も今回とは別のものが上演されるので

気になった方はぶらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか

そんな嵯峨釈迦堂(清凉寺)の場所はコチラ↓


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