こんにちは、京子です!
本日は2本立てという事で
次にご紹介するのは・・・
長講堂(ちょうこうどう)です。
通常は非公開のお寺ですけれど
こちらも『京の冬の旅』において
現在、特別公開されている寺院の一つです。
※今年の大河を記念して、公開されたとの事です
今回の目玉はなんと言っても・・・
後白河法皇(ごしらかわほうおう)の坐像ですね
動乱の時代を生きた天皇であり
源頼朝曰く『日本一の大天狗』と呼ばれた後白河法皇。
現在、放映中の大河ドラマ『平清盛』でも
松田翔太さん演じる後白河法皇がいよいよ登場しましたよね~
兄である崇徳上皇との間で
権力争い(保元の乱)が起きた際には
清盛らの力を借り勝利する事となりますけれど
今度は逆に、平家の弱体化を企てていたと言われています
武士に奪われた権力を取り戻す為に
平家や源氏、時には藤原摂関家を上手く使いながら
権力を『院』に戻す為に画策していた人物なんですね。
つまり
再び、上皇がTOPの世の中を取り戻したかったのです。
(・∀・)ノとにかく、キレ者である事は間違いないです
こちらの長講堂は
後白河法皇が晩年を過ごした『六条殿』内に建てた
持仏堂が寺院の起こりだそうです。
その後、戦国時代に入り
秀吉の京の区画整理の為、現在位置に移されたという事です
長講堂の正式名称は
『法華長講弥陀三昧堂(ほっけちょうこうみださんまいどう)』と言います。
名前の由来は、法華経を長期間講じ
阿弥陀仏を念じながら、精神集中の境地に入る為の道場という意味から
そう付けられたそうですよ~
後白河法皇は10年もの間、仏門に入っていました。法名を『行真』といいます。
今回で第46回を迎える『京の冬の旅』
ちなみに、堂内は撮影禁止でしたけれど
冒頭でご紹介した『後白河法皇坐像』の他にも様々な
寺宝が公開されています
・『後白河法皇御真影』(複製)
本物は50年に一度しか拝む事が出来ない代物ですが
今回の特別公開に併せて複製が展示されていました。
白川法皇の肖像画です。
・『阿弥陀三尊像』
こちらは後白河法皇の念持仏であった三尊で
阿弥陀如来を中心に両脇に観音菩薩・勢至菩薩が安置されています。
珍しい点は
両脇の坐像(観音菩薩・勢至菩薩)は
片足のみを太ももに乗せた坐禅姿です。
これを半跏趺坐(はんかふざ)といいます
両脇の坐像がこうしたポーズを取っている事は
大変珍しいそうです。
どうしてこんな姿勢なのかと言うと
いつでもすぐに立ち上がり、民を救いに行けるように
との事だそうです。
後白河法皇坐像が安置されている御影殿。
椿の花びらが綺麗だったので一枚パシャリ。
という事で
こちらも公開は3月18日までという事で
後白河法皇にご興味のある方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか
そんな長講堂の場所はコチラ↓
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