こんにちは京子です!
本日お届けするのは
世界遺産・上賀茂神社の神事である・・・
幸在祭(さんやれまつり)です。
一言で言うと、上賀茂地区で江戸時代より行われている
成人の儀式なんですよ
毎年2月24日に行われる『幸在祭』は
上賀茂の社家町(氏子町)に住んでいる人たちを対象とした神事です。
成人と言っても20歳ではなく
数え年で15歳になる男の子の元服(げんぷく)を祝うものです。
この元服を迎えた男性を『上がり』と言います
※幸在る人生を祈願する事から『幸在祭』という名前が付きました。
幸在祭の日には氏子町の祠にもこうしてお供え物がされています。
かつて、氏子町の方々は農業を営まれていて
『上がり』となった男子は、一人前の大人として扱われ
農業を手伝うのが一般的だったそうです
近年では少子化の為
祭りに参加できる男子の数は減る一方みたいですね。
ちなみに、今年は上賀茂の4地区が参加しています
コースは、どの区も同じで
各町内で一度集まった後
最初に訪れる福徳社(上賀茂神社の末社です)
着物を着ているのが今年『あがり』を迎えた成年です。
彼らは羽織・白襟巻き・黒足袋・下駄というスタイルで
この日に挑みます!主役なのでよく目立っていましたよ
太鼓を打ち鳴らしながらまずは大田神社の向かいにある
福徳社の社の回りを3周します
そのまま、大田神社へ向かい
お祓いをしてもらいます。
ここで田の神様・山の神様に今年の『上がり』を報告する意味合いもあるそうです。
※拝殿内では、巫女さんによる神楽舞も行われていましたよ。
以上が終了すると、今度は大田神社の本殿を3周します。
ちなみに、『あがり』の成年の前に並んでいるのは
13歳未満の子供たち。
小さい頃からこうして幸在祭に参加しているんですね
※前日から彼らは宿を供にし、この日を向かえています。
列に並んでいる多くの皆さんは『大将木(たいしょうぎ)』と
呼ばれる幣を持っています。
神官さんのお話によると、この木に山の神様が宿るそうです
「おーめでとーござーる。どぉっこい!」の掛け声で
太鼓や鉦(しょう)、そして笛のお囃子に合わせて練り歩きます
今回は合計で4組の町内が参加していますが
全員一緒に以上の手順を行うのではなく
時間を置いてそれぞれ行われます。
最初の組が大田神社へ到着したのは11時で
そこから20分間隔で町内のグループが入れ替わり
順に参拝して行きます。
そして最終地点の上賀茂神社へ到着。
まずは土舎(つちのや)でお祓いを受け
それから本殿へと入場です
これから大人の仲間入りですっ。服装もバッチリ決まってます
こうして、上賀茂神社の祭神である
賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)に報告し
晴れて大人の仲間入りとなった6人の『あがり』の皆さんでした~♪
という事で、そんな幸在祭が行われた
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