こんにちは京子です
さて、本日ご紹介するのは
城南宮(じょうなんぐう)で行われました
釿始式(ちょうなはじめしき)です
釿(手斧とも書きます)とは石器時代から使われていた木を削る工具です。
木の表面を平らにする為に使われます。
どうやって使用するのかと言いますと
木材の上に立ち、足元に釿を振り下ろしながら
どんどん後退し木の表面を削って行くんですね
しかも、明治期頃までは大工さんは裸足で
この作業をやってたっていうんですから驚きです
午後0時より、城南宮の神楽殿にて行われます♪
この釿始式では
大工関係者の仕事を始める日に行う儀礼であり
1年間の建築工事の安全を祈願します
参加される宮大工さん達です。城南宮の境内も現在工事されていますけれど、おそらく関係者の方なのでしょう。
最初に宮司さんによる挨拶が行われます。
そして、今回参加する宮大工さんたちを
お祓いした後・・・
お供え物が献上されます。
手前から野菜、鯛、お酒、お餅、リンゴが
並べられていました
祝詞(のりと・宣言)が行われ
宮大工さんたちにより大工道具を使った奉納が行われます。
と、いう事でここからは動画でご覧下さい
ご覧いただけましたでしょうか
では、動画の解説をしたいと思います。
①『鋸(のこぎり)の儀』
木材をまずは鋸で切ります。
②『墨打(すみうち)の儀』
金尺(かなじゃく)を使い計測した後、墨壷の紐を使って木材に線を引きます。
③『釿打(ちょうなうち)の儀』
ここで、登場するのが釿です。木材の両端と中心部分の三箇所を三度ずつ釿を打ち下ろします。
④『槍鉤(やりかんな)の儀』
最後に木材の表面を丁寧に削ります。
以上の4つの動きで古式に乗っ取り
大工道具を使った手さばきが披露されました
現在は工具の発達により、釿が実際の現場で
使用される事はないそうです
しかし、その一方で
明治期や江戸時代に、釿で削った痕跡がある建物の
廃材が珍重されているそうです。
現在でもお店の内装や、古風なデザインを好む料理店などは
あえて釿で削ったような模様を付けた木材などを壁や柱に
利用するお店もあるんだそうですよ
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