こんにちは京子です!
お正月は京都でもイベントは目白押し♪
今回ご紹介するのは
八坂神社で行われた・・・
かるた始め式です。
かつて平安貴族が遊んだといわれる『かるた』を
当時の衣装で再現した
お正月にふさわしいイベントです
毎年1月3日に
八坂神社境内の能舞台において
お昼1時より行われているんですよ~
まずは、神官によるお払いが終わった後・・
神前にかるたを奉納します。
ちなみに、こちらの女性は『かるた姫』と呼ばれる方々で
この後、実際にかるた取りをされます
かるた奉納に続いて玉串(たまぐし)の奉納が行われます。
※玉串とは神前に捧げる紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけた榊(さかき)の枝の事です。
そもそも、八坂神社と『かるた』は一体どういう関係なのかと言いますと
祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)が
『和歌の祖』と呼ばれている事に由来します。
日本神話において
素戔嗚尊が櫛稲田姫命(くしなだひめ)をお嫁さんとして向かい入れる際に
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」と詠みました。
これが日本で最初の和歌と言われているんですね。
※詳しいお話は鷺森神社の記事をご覧下さい。
この事から
かつての平安貴族の歌人たちは素戔嗚尊への崇敬が厚いそうですよ。
そして、和歌といえば・・・百人一首ですよね。
公家であり歌人の藤原定家が選定した「和歌集」です
つまり、お正月に百人一首でかるた遊びを行う事から
和歌の祖を祭神として祀る八坂神社において
『かるた始め式』が行われるようになったというワケです
奉納が終わった後はいよいよ初手合わせが行われます!
かるた姫たちによる手合わせは
模範演技に位置付けられているようです。
かるたを読み上げている女性の方です。
動画を見ていただければお分かりですけれど
百人一首が次々に読み上げられるだけで
お正月のムードが漂いますよね~
まずは、最初の手合わせが終わった後
かるた姫10人と童子・童女とよばれる子供たち10人により
取り札が並べられ、向き合う形で並び(1対1の勝負)
一斉に行われます。
いよいよ本番の始まりですね♪
この『かるた始め式』を実行されている『日本かるた院本院』では
競技かるたのような激しさやスピード感よりも
美しさや文化的側面を重要視されています
ですので
かるたが飛んでいく『払い手』を禁止しています。バシっとお札を払っていくアレです。
札を押さえて取る『押し手』で取る事を基本的に良しとしています。
確かに、そちらの方が見ていて優雅ですよね。
当時の貴族の遊び方をなるべく再現されているのでしょう。
そして札を全て読み上げ、試合が終わると
最後には舞台の上を回り服装など参拝者に向けてお披露目します
かるた姫の美しい着物は
貴族女性の中で位の高い女性が着る小袿(こうちぎ)と呼ばれる着物だそうです。
ファッションショーさながらの王朝絵巻を見ているかのようですね
童子も童女もかわいらしかったです。
およそ、一時間で終わるかるた始め式は最初から最後まで
大勢の方が見つめる中、優雅に終了しました。
そんなお正月気分を堪能出来る『かるた始め式』が行われた
八坂神社の場所はコチラ↓
大きな地図で見る