本日も京都の紅葉をお届けしたいと思います~っ。
『学問の神様』としてご利益のある神社。
・・と言えば、もうお分かりですよね
北野天満宮(きたのてんまんぐう)内にあります・・・
(・∀・)ノ『もみじ苑』です
近年、公開されるようになったこちらの『もみじ苑』は
新しい紅葉スポットのひとつとして注目されています。
この『もみじ苑』は境内の西側に位置し
中には御土居(おどい)の一部が残っているのです。
御土居とは、豊臣秀吉が行った区画整理のひとつで
全長は約22.5kmもあったと推測される土手の事です。
※現在、この御土居は数箇所しか残っておらずとっても貴重なものなんですね。
ちなみに
御土居の中を『洛中』御土居の外を『洛外』と言うようになったんですよ。
・・・と、ここで気付いた方もいらしゃるかと思いますけれど
京子が今年の3月に北野天満宮に足を運んだ際に
梅苑(ばいえん)と呼ばれる庭園を
紹介させていただきましたけれど
場所自体は、今回の『もみじ苑』と同じになります。
(・∀・)ノ季節によって名前が変わるんですね。
※梅苑に訪れた際のレポートは北野天満宮 その3の記事をご覧下さい。
つまり、この御土居近辺は四季折々の様々な木々が
楽しめる庭園になっているというワケです。
秋はおよそもみじ苑に250本もの紅葉が色付くんですよ
種類はイロハモミジ、ハウチワカエデ、ノムラ、オオモミジ、イチギョウジ といった種類のもみじが植えられています。
こちらは石碑です。『御土居の紅葉』と書かれています。
『もみじ苑』の中は広く、お年を召された方も
休憩出来るようにお茶屋さんなどもあります。
京都の和菓子屋「老松(おいまつ)」の菓子です。
温かいお茶とセットでどうぞ~。
さて、そんな京子は
写真も頑張って撮影してみました
なんとも、風情がありますね~。
鶯橋(うぐいすばし)の下を流れる紙屋川(かみやがわ)。
落葉するとこの川に沢山の紅葉が落ち流れてくのでしょうか
ちなみに、もみじ苑は12月11日まで公開されています。
「今年まだ、紅葉見に行っていない~!」という方は
是非、行かれてみてはいかがでしょうか
そして、そして
菅原道真を祀る為に北野天満宮は作られたんですけれど
彼の紅葉にちなんだ句も残されていました。
※道真については北野天満宮 その2にて詳しく解説していますのでそちらをご覧下さい。
それが、コチラっ。
このたびは 幣もとりあへず 手向山(たむけやま)
紅葉(もみじ)の錦(ぬさ) 神のまにまに
百人一首にも収録されているこちらの歌
訳してみると、こんな感じです。
『今回の旅は急で、神様に捧げる幣帛(へいはく)を用意することも出来なかったのです。 しかし、手向山の紅葉を捧げます。神様、どうぞお受け取りくださいませ。』
こちらが道真が祀られている本殿です。紅葉と一緒にパシャリ。
道真が宇多上皇と一緒に御幸した際
奈良に向かう途中の手向山(たむけやま)の八幡宮へ参拝したそうです。
しかし、急いで出発した為に
神に捧げる幣帛(錦)を忘れてきちゃったんですね(汗)
※幣帛とは、神に捧げる供え物で「帛」は布の意味であり、古代において布や絹は貴重だったんです。
しかし、錦のように色づく紅葉に心を奪われた道真は
神様どうぞ、この紅葉をお受け取りくださいませ。
と伝えたかったのでしょう。
ちなみに『手向ける』という言葉と
『手向山』が何気にかかっているんですよ~。
という事で学問のご利益を受けながら
紅葉を一緒に楽しんじゃった京子でした
そんな北野天満宮の場所はコチラ↓
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