こんにちは、京子です。
さて、本日ご紹介する神社は
京都の宇治にあります・・・
県神社(あがたじんじゃ)です。
さて、神社の始まりはと言いますと
もともと、この地(宇治)は古代、行政区のひとつでした。
それを『宇治県』と呼んだんですね。
※県とは地方行政組織の事を指します。
その宇治県の守護神として祀られた事に始まるそうです。
こちらには、宇治や県神社の歴史について書かれていました。
平安時代は、藤原氏の領地としても有名ですね。
宇治市の大半が藤原氏の別荘だったとも言われています。
975年、藤原道綱母(ふじわらみちつなのはは)によって書かれた
蜻蛉日記(かげろうにっき)にも
縣の院(つまり県神社の事です)に訪れたという
エピソードも記されているそうです。
さて、そんな藤原氏の一人である藤原道長が
平等院の前身となる別荘・宇治殿を創設。
1052年には、平等院が建てられた際は
この、県神社が鎮守社となったんですね。
ちょうど、平等院の裏鬼門の方角に県神社はあります♪
境内には摂社である稲荷社があります。
ちなみに、県神社の祭神もご紹介しておきましょう。
それが・・・
木花開耶姫命(このはなさくやひめ)です!
かつて、この地域の守護神だった事から創建された際に祀られました。
彼女は日本の神話に登場する女神であり
山の神と言われている大山祇神(おおやまつみ)の娘にあたります。
ちなみに、
あの日本一の山『富士山』では、噴火を鎮める神様としても
崇められているんですよ~。
そして、彼女の孫にあたるのが
初代天皇である『神武天皇』なんですね♪
拝殿です。昭和11年に再建されたという事です。
県神社の神紋は桜です、提灯にも、その桜が描かれていますね。
奥には木の花桜(このはなざくら)。字からもわかる通り、木花開耶姫命の事を指しています。
さて、境内で
こんなものを発見しました。
球体に何やらいろいろと紙が貼り付けてあります。
そして・・・隣にも
一回り小さいですけど
同じような球体を発見しました。
これは
『梵天(ぼんてん)』と呼ばれるものです。
1600枚もの短冊型の紙が貼り付けられた、この球体。
大きさは直系1メートル、重さは50キロもあるそうです。
これを何に使うのか??と、言いますと・・
暗夜の奇祭と呼ばれる『県祭り』で使用されるんですね!
6月5日から翌6日の未明にかけて行われるお祭で
この梵天は、その時に担がれる神輿につけられます。
境内にあります天満宮。両サイドには狛犬の姿もありました。
社務所になります。提灯にはお茶にゆかりのある会社やお店などの名前もありますね。
江戸時代から始まった『県祭り』は
神輿が通る際は、沿道の明かりを全て消して行われる事から
暗夜の奇祭と言われるようになったんですね。
毎年、10万人を越える人たちで溢れ返るこのお祭は
宇治では初夏の風物詩とも言われているんですよ。
その祭の中でも名物と呼ばれるのが
梵天を使った『ぶん回し』と呼ばれる儀式!
梵天をぐるぐると大勢の大人たちで取り囲み
豪快に梵天をめまぐるしい速さで回転させるそうです。
話を聞くだけで、興味津々
来年は京子も『県祭り』に参加できればと思います~。
そんな、県神社の場所はコチラ↓
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