こんにちは京子です。
さて、本日ご紹介する神社は・・・
白山神社(はくさんじんじゃ)です。
さて、この白山という名前はどこから来たのかというと
石川県と岐阜県にまたがる霊峰(れいほう・神様がいるとされている山)
である白山。
こちらの白山神社は、その白山の神を祀っています。
※石川県白山市には総本社である『白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)』があります。
白山の神は日本書紀に登場する
菊理媛命(くくりひめのみこと)と同一視されていて
こちらの祭神にもなっています♪
さて、ここには・・ある神輿が祀られていたそうです。
どんな神輿なのかと言うと、
・・・ちょっぴり悲しい神輿なんですね
では、その話をご説明させて頂きます。
(・∀・)ノ時は平安時代末期、高倉天皇の時。
平家の武士が、加賀(石川県)白山神社に
乱暴狼藉をふっかけた事を理由に、
加賀白山神社の僧兵は
三基の神輿をかかげ大勢で御所の内裏に詰め掛け
強訴(ごうそ)したんです。
強訴??
僧兵が自分達の言い分を通そうと
「神様がこんなお告げをしておるぞ!俺たちの言う事を聞きなさい!」
と、神の名を語り強引にお願いする事。
「神様が、そう言っているんだ!俺たちの言い分を聞け!」
と、言って僧兵が天皇や時の権力者(幕府や大名など)に
要求を通すことです。
※有名なのが延暦寺の僧兵たちによる強訴です。
寺院といっても今の感じの
お坊さんを想像するとちょっと違います。
僧兵とは、その名の通り
武装したお坊さんの事です。
昔はそれだけ、武士と切迫するほど武力を持っていたのです。
※ちなみに、お百姓さんなどが訴える事を門訴(もんそ)なんて言ったりします。代官屋敷の門前に集結して訴えを起こした事からそう呼ばれたんですね。
こちらは拝殿になります。
しかし・・・この時は
その強訴が上手く行かず
朝廷に聞き入れてもらえなかった為
御所からの帰り道
「くそー!なんだよ、ふざけるなよ!神様のお告げを跳ね除けやがって!!」
と、思い僧兵は
神輿をその場で捨て、山へ帰っていったそうです
・・・捨てられた神輿。
雨風に晒されたままの神輿を不憫に思った近所の人たちが
そこに祠を作り神輿を祀ったのが
こちらの白山神社の始まりなんですね♪
※三基のうち、一基は民家へ、もう一基は八坂神社へと移されたそうです。
なんていい人なんだ、近所の人たち。。
グッジョブです(・∀・)ノ
ちなみに、白山神社の場所は
御苑から400メートルほど南に位置します。
今月は、白山神社の大祭が行われます。
大祭は、上手く行かなかった強訴を嘆いてか
神輿を担いで、あたり一帯を練り歩く
お祭りだそうですよ♪
こちら拝殿左手の祠。白菊稻荷大明神や猿田彦大神が祀られています。
ちなみに、白山神社は歯痛のご利益もあります。
現在のところ最後の女性天皇である
後桜町天皇(ごさくらまちてんのう)。
彼女が歯痛に困っていた、そんなある日
女官のひとりが白山神社から塩を持ち帰り
後桜町天皇に献上しました。
※塩で歯茎を揉むと、歯痛が和らぐ効果があるんですよね~。
その塩で歯を揉むと見事に痛みが取れたそうです。
この事から
『歯痛を治すご利益がある』と言われ、参拝する人が増えたそうです。
現在では歯医者さんなどもお参りに来られるみたいですよ。
そんな白山神社の場所はコチラ↓
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