こんにちは京子ですっ♪
さて、本日ご紹介する神社は・・・
鎌達稲荷神社(けんたついなりじんじゃ)です。
さて、場所は?と言いますと
東寺から西に400メートルほど行った場所にあります。
このあたりは、かつて東寺と対を成す西寺(さいじ)があった場所なんですね。
残念ながらその西寺は1233年に焼失し
再建される事はなく、現在は『西寺跡』として石碑が建ち
公園になっています
鎌達稲荷神社は、そこから更に少し西に歩いた場所にある神社です。
創建の時期については諸説ありますけれど711年に建てられたとの事です。
※一説には538年とも言われていて、伏見稲荷大社の創建よりも古い事から『元稲荷社』と呼ばれているそうです。
もともと鎌達稲荷神社は
陰陽師で知られる安倍晴明の子孫(末裔)にあたる
土御門家(つちみかどけ)の鎮守社だったそうです。
※安倍晴明に関して、詳しくは晴明神社の記事をお読み下さい。
そして、最初からこの場所にあったものではなく
梅小路(東寺よりも北にあるエリア)の土御門家の邸内にあったものだそうです。
ちなみに、その土御門家の邸内には
社の他にも、御神木である大きな杉の木があり
そこには天狗が宿り、幼児の育成を守っていたとも言い伝えられているんですよ。
しかし、明治期(1911年)になり梅小路駅の拡張の為に現在地に移動しました。
※梅小路駅は貨物駅として現在も稼動しています。
祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)猿田彦神(さたひこのかみ)。
倉稲魂神は穀物や農耕の神様と言われていて、お稲荷さんとして信仰されているんですよね
猿田彦神は道や旅行、そして交通安全の神様として信仰されていますよ。
こちらは稲紋のひとつである『抱き稲』です。
絵馬です、もちろん稲荷なので狐が描かれています。
こちらは拝殿になります。
さて、拝殿の右手奥には幾つかの石碑が建っていました
『浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)之塚』
平安時代のお坊さんであり、比叡山の山伏・呪術僧として知られています
山伏=天狗とも言われているので、以前あった杉の大木に宿る天狗と、この浄蔵貴所が関係あるのかもしれないですね。
彼には、お父さんを蘇生させたという『一条戻り橋』の伝説や、八坂の塔の傾きを直したなんていう伝説を持った方です。
※浄蔵貴所についてもっと知りたい方は祇園祭 山伏山の記事をお読み下さい~。
右手は『坂杦大明神』左手には『黒住大明神』と書かれていました。
『宇賀神(うがじん)』と書かれた石碑を発見。
宇賀神とは、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)の事だと言われています。
宇迦之御魂大神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)とも書きますので・・・
つまり、鎌達稲荷神社の祭神と同一神という事です。
※ちなみに、伏見稲荷大社の主祭神は宇迦之御魂大神ですので、これもイコールって事ですね。どれも稲荷神というワケです。
こちらは末社である白菊稲荷大神です。
さて、最後に
ここには戦国武将達が身に付けた呪符であり
それが御守りになった『サムハラ守(まもり)』というのがあるんですね
御守りのサムハラ守です
サムハラ守は奇災難除け、勝運を招くと言われていて
勝負事をする方にもオススメなんですけど
このサムハラっていうのは漢字があります。
常用漢字ではないのでこちらの写真で確認して下さい♪
この字が呪符として有名なんです。
あの、戦国武将の一人である『加藤清正』が自分の刀に
この四文字を刻んだり
戦時中は、この御守りを持っていれば弾丸に当たらない!なんて言われたりしたそうです
調べてみると、森羅万象を作った神の総称だそうで
その昔、とあるお百姓さんがイタズラでキジのお腹にこの文字を書いたそうです。
すると、あら不思議。
狩人がいくらそのキジに矢を放ってもキジには当たらなかったっていう
伝承もあるそうですよ~。
そんなサムハラ守がゲット出来る鎌達稲荷神社の場所はコチラ↓
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