こんにちは京子です。
本日ご紹介するお寺は・・・
![佛光寺の入り口](2011/04/11/01/2011-04-11-1.jpg)
佛光寺(ぶっこうじ)です
真宗佛光寺派(しんしゅうぶっこうじは)と呼ばれる
浄土真宗の一派で、佛光寺は本山にあたります。
末寺は390にも及ぶそうです。
開山は
鎌倉時代のお坊さんである親鸞(しんらん)
さて、この親鸞は
これまでにも、京子ブログで何度も取り上げてきました
![佛光寺のこま札](2011/04/11/01/2011-04-11-2.jpg)
一言で彼を説明すると・・・
お坊さんで初めて奥さんを持った人なんですよね。
それに加えて
「善人ですらこの世を去って極楽へ行けるのだから、悪人は言うまでもなく極楽へ行ける」
と一風、変わった教えを説いたお坊さんでもあります。
![佛光寺の石碑](2011/04/11/01/2011-04-11-3.jpg)
さて、そんな親鸞は
彼の師匠である法然(ほうねん)らと供に、浄土仏教をどんどん広げていました
※京都東山の吉水に草庵を結び農民や町民、そして武士にいたるまで、あらゆる階層の人々が群参するようになりました。
しかし、その事が
既成の仏教教団のねたみや反発を買ってしまう結果になっちゃうんですね。
つまり、お坊さん同士の争いになります。
結果的に、後鳥羽天皇の宣下により
危険思想と判断された親鸞や法然は・・・
1207年に流罪が言い渡されました。
※この出来事を「承元の法難(じょげんのほうなん)」と言います。
さて、そんな流罪がありましたけれど
4年後、やっと許されます。
そして、翌年に京に戻った親鸞は草庵を作ります。
これが佛光寺の起源となっているんですね
では、いよいよ境内へ入りたいと思います
![佛光寺の大師堂](2011/04/11/01/2011-04-11-4.jpg)
こちらは大師堂です。
堂内には、親鸞上人坐像が安置されています。
ちなみに、秀吉によって
この佛光寺は現在の場所へ移されたんですね。
![佛光寺の本堂である阿弥陀堂](2011/04/11/01/2011-04-11-5.jpg)
大師堂の左隣にあるのは
本堂である阿弥陀堂です。
大師堂と阿弥陀堂は渡り廊下で繋がれていましたよ。
こちらの中には
本尊である阿弥陀如来立像や、聖徳太子像と法然上人坐像が
安置されているそうです!
ちなみに、京都には
仏光寺通(ぶっこうじどおり)
と、呼ばれる東西に走る通りがありますけれど
その語源は、この佛光寺から名付けられたんですね
さて、そんな親鸞。
彼の750回忌法要につき、ゆかりのお寺でも
様々なイベントが今年行われています。
その中でも注目したいのは・・・
スラムダンクやバガボンドの作者で知られる漫画家の
井上雄彦さんが書き下ろした屏風絵「親鸞」
高さ2.1メートル、幅5.8メートルの
巨大な屏風絵は
東本願寺にて4/4~4/17まで公開していますよ。
お時間ありましたら一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか??
![佛光寺の紅枝垂れ桜](2011/04/11/01/2011-04-11-6.jpg)
大師堂をバックに「紅枝垂れ桜」と呼ばれる桜をパシャリ。
![佛光寺のとっても淡いピンク色](2011/04/11/01/2011-04-11-7.jpg)
とっても淡いピンク色をした、紅枝垂れ桜は平安神宮でも見れるそうですよ♪
さて、冒頭でもお伝えしましたけれど
初めて奥さんを持ったお坊さんである親鸞は・・
とにかく
人間味の溢れる人だったと思います!
それまで、お坊さんは
奥さんを持つ事は禁止されていたんですよね。
でも、でもでも!!
どうしても欲求が抑えられなかった親鸞は・・・
お寺に篭っちゃうんですね(汗)
悶々とした気持ちを胸に
聖徳太子の建立した
六角堂という京都のお寺に百日参籠を始めました。
※参籠というのはお寺にこもる修行の事ですね。
![佛光寺の鐘楼](2011/04/11/01/2011-04-11-8.jpg)
こちらは鐘楼です。
![佛光寺の狛犬](2011/04/11/01/2011-04-11-9.jpg)
阿弥陀堂の屋根の部分には狛犬がいました。
![佛光寺の仏光寺藤](2011/04/11/01/2011-04-11-10.jpg)
仏光寺藤と呼ばれる寺紋です。描かれているのは植物の藤です。
その修行の中で
強い思いが、夢にも出てきちゃうんですね。
観音様が夢の中に現れ
「その、お前の悩みを取り去ってやろう」
※この事は親鸞夢記という書物に書かれているそうです。
と、お告げをしてくれたんですね!
この観音様の言葉を聞いた親鸞は
・・・やっと救われたのです。
そして、師匠である法然にもOKを貰い
無事に、お坊さんで初めて妻帯持ちとなったんですね
そんな魅力的なお坊さんである親鸞の開いた草庵が
起源となっている佛光寺の場所はコチラ↓
大きな地図で見る