こんにちは京子です
本日はお久しぶりに甘味所をご紹介したいと思います
茶寮宝泉(さりょうほうせん)
※場所は下鴨神社をさらに北に上がった場所にあります。
なんだか、外観を見ると料亭のような雰囲気もありますけど
こちらの立派な建物は、とある財界人の旧邸宅だったんですね。
閑静な住宅街に、悠然と佇んでいる茶寮宝泉は
1952年創業の和菓子メーカー「宝泉堂」が運営している和菓子店です。
宝泉堂は小豆や大豆を中心とした和菓子を製造していて、お店は下鴨にあるこちらの「茶寮宝泉」以外にもJR京都駅構内にも店舗を構えられています。
では早速中へ入ってみたいと思います。
門をくぐると、手入れされた綺麗なお庭がありました。
旧邸宅というだけあって
お店の中も家屋を残した作りになっていましたよ。
通されたのがコチラのお部屋
畳に座布団の席は、とってもリラックスできちゃいます。
さて、今回、京子は何をオーダーするのかと言いますと
「わらび餅」です
なんでも、京都でわらび餅と言えばココ!と言われる程、有名だそうで
お店の看板商品のひとつにもなっています。
ちなみに、関東のみなさんには(京子も関東出身ですけど)なじみが薄い、わらび餅。
でんぷんと水、砂糖から作る和菓子です。
では、どうして「わらび餅」という名前がついたのかと言いますと
植物の蕨(わらび)の根からとれるでんぷんが
使われていたからなんですね。
茶道のお菓子として広がったわらび餅は
室町時代に作られたお菓子で
当時はもちろん貴族や位の高い一部の人でしか食べられませんでした。
蕨の根から取り出したでんぷんを、わらび粉と言います。
※このわらび粉は黒い色をしているんですね。
わらび粉の名産地は関西が多く
それに加え、わらび粉は日持ちもしない事から
わらび餅は主に関西で食べられる事と
なったというワケです。
ちなみに、京都では
屋台でわらび餅を売りに来たりするんですね。
イメージできないかもしれませんが
焼き芋みたいに
わらび餅を売っているってコトです
夏にはカキ氷とわらび餅をセットにして
「わらび~もち~♪かき氷~♪」と言いながら売り歩いている屋台を
京都では見る事が出来ますよ。
そして、いよいよお待たせしました。
真っ黒いわらび餅
沖縄産黒蜜のタレも一緒についてきます。
こちらはお好みでという事でした~
市販のスーパーなどで売っているわらび餅は
材料に、わらびのでんぷんではなく
芋のでんぷんで代用しているものが多く
そういったわらび餅は色が薄かったり、白だったりします。
しかし、茶寮宝泉では、もちろん「わらび粉」を使っているので
こうして真っ黒い色をしたわらび餅になるんですね。
こちらは隣のお部屋から見えるお庭。とても居心地の良い空間でした。
では、いただいてみたいと思います
とてもプルプルとしているわらび餅。
実際、楊枝で切る際も弾力一杯です
そして、口に運ぶと
・・・とても柔らかいのに、歯ごたえは充分。
独特の食感ですね
加えて、わらびの香りも広がります。
味の方は?と言いますと
とっても上品な甘さで
一緒にいただく玉露も美味しいです
メニューにも書かれていますけれど
オーダーしてから、わらび餅を作るという事で
少々時間はかかりますけれど
その分、とても瑞々しいわらび餅を頂く事が出来ました~
そんな、作りたてのわらび餅と、素敵な店内が魅力の
茶寮宝泉の場所はコチラ↓
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