こんにちは、京子です


本日は「幽霊絵馬」が祀られているお寺で

「西国三十三箇所」の西国十九番巡所でもある

革堂(行願寺)

革堂(こうどう)です

正式名称は行願寺(ぎょうがんじ)と言います。


ちなみに、こちらは天台宗の寺院でありまーすっ

では、早速なんですけど。。。

革堂(行願寺)のこま札

どうして革堂

呼ばれるようになったのでしょう


つまり、革?ですよね。

「革」と「お寺」この2つがどのように関係しているのかと

いう事を説明しながら中に入りたいと思います~っ。

革堂(行願寺)の石碑

革堂は西国十九番巡所にあたります。


さて、まずこちらが・・・

革堂(行願寺)の本堂

本堂になります~っ。

歴史を感じさせる建物で風格がありますね。

どどんと存在感のある本堂・・・こういったお寺が京子は好きです!


さて、ではでは

どうして革堂と呼ばれるようになったのかという説明を

する時に

どうしても外せない一人のお坊さんで

この革堂を開基した、行円(ぎょうえん)。


彼は、平安時代中期のお坊さんなんですけど

別名、革聖(かわひじり)とも言われていたんですね


そんな革聖が作ったお寺という事で、この行願寺も革堂と呼ばれるようになったんですっ。

革堂(行願寺)の石碑

石碑にも「革堂行願寺」と書かれています。


だからさ京子ちゃん、その革ってのはドコから

来てるのよ


と言いますと


この行円というお坊さんは、僧侶になる前は

狩人だったんですねっ!!!


その、ハンター行円が

お坊さんになるきっかけとなった出来事がありました。


ある日、ハンター行円は

いつものように獲物を捕まえに山に入った所、

1匹の牝鹿・・・つまりメスの鹿を撃っちゃったんですね。

ま、ハンターですから当然ですよね


しかーし

ここでその牝鹿の傷口であるお腹の中から

血と共に、仔鹿が生まれてきたんですね・・・。


それを見た、ハンター行円は


「なんて事しちまったんじゃぁーーーー

と悔いて、改心し、比叡山延暦寺(横川)に入り修行していたそうです。


革堂(行願寺)の香炉

こちらの香炉にも革堂の文字がっ


行円はその後、

「革聖(かわのひじり)」と呼ばれていたようで

これは、牝鹿の革(皮)に経文(きょうもん)を書き

暑さ寒さに関係なく身に付け布教をしていた事から

人々がそう呼んだそうなんですね~っ。


革堂(行願寺)の石碑

石碑上部には「開山行円上人布教之真影」と書かれています。


ちなみに、他に聖(ひじり)と言えば・・・

皇子でありながら、農民にも広く仏教(浄土教)を説いたとされている

空也は、市の聖(いちのひじり)なんて呼ばれていましたね


さて、では革堂と呼ばれる謎が解けた所で

革堂(行願寺)の千手観音像の説明札

これは、と言いますと、こちらの本尊は

行円が自らの手で刻んだ、千手観音像だそうです。

そして、こちらは

革堂(行願寺)の愛染堂

愛染堂です。中には愛染明王像を祀っています!


っとここで、

なにやら京子は視線を感じてしまいました・・・

なんと、その視線にあったのがーっ

革堂(行願寺)の七福神

(・∀・)ノ七福神っ


革堂は日本最古の七福神まいりである「都七福神巡り」の一つとなっているんですね~っ


さて、ここで、冒頭でも書きました「幽霊絵馬」についてもご紹介させて頂きますっ。


通常は非公開になっている絵馬が

この「幽霊絵馬」で、

一体その絵馬に何が書いてあるのかと言いますと

ひとりの女性が描かれているんですね。

その女性とは「お文(おふみ)」さん

彼女は、革堂近くにあった質屋さんに住み込みで働いていたんですね。


そして質屋の子供の子守もしていた彼女は

革堂から聞こえてきた御詠歌(仏教音楽の一種)を子守唄代わりに

唄い聞かせていたんですね


そして、子供まで御詠歌を覚えてしまったんです。

そこで事件が・・・・


革堂(行願寺)の鎮宅霊符神堂

鎮宅霊符神堂(ちんたくれいふじんどう)です。お守りやお札の元祖の神様だそうです。


革堂(行願寺)の梵鐘

その左手にある梵鐘です。


革堂(行願寺)の五輪塔

境内の片隅には加茂大明神の五輪塔があります。


熱心な法華信者であった質屋の主人は

これに激怒


法華信者にとって、天台宗のお寺に行く事

は許しがたい事であるっ

それに御詠歌まで口ずさむとは

と、その原因を作った彼女を折檻し殺してしまうんです。


( ´Д`)こ・・・怖い・・・

そんな彼女は土に埋められた上で

主人は、お文さんの両親に「娘は男と家を出て行ってしまったぞ!」

と嘘をついたんですね。


急いで、やって来たご両親は主人に謝りますが

その時

彼女の霊が現れ、事の次第を両親に語り出します。


「私は、ご主人に殺され、庭に埋められています・・・どうか・・鏡も・・一緒に埋めて下さい」と頼んだそうです。


革堂(行願寺)の百体地蔵尊

百体地蔵尊には大小様々なお地蔵様が置かれていました~っ


革堂(行願寺)の寺務所

こちらは革堂の寺務所です


この事により、

質屋の主人の悪行がバレ

捕らえられたそうです。

そして、両親は娘を不憫に思い

供養の為に

彼女の子守姿を絵馬に描き、手鏡を添えて

革堂に奉納したそうです。

それが、「幽霊絵馬」と言われたゆえんなのですね~っ


ちなみに、毎年8月22日から24日の間だけですけれど、行円が身に着けていた牝鹿の革や幽霊絵馬は公開されいるようです


そんな革堂の場所はコチラ↓


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