こんにちは、京子です
さてさて、本日はとーーーっても珍しい
鳥居が登場っ。
そして、源氏物語の舞台の一つとしても登場する神社
野宮神社(ののみやじんじゃ)です~。
観光客も多く、特に女性の方で境内は賑わっていました
「源氏物語」とは、
平安時代、紫式部によって書かれた、京都を舞台にしたラブストーリーにして公家の間でミリオンセラーを記録した物語ですよね。
その中で、こう語られています。
光源氏(主人公♂)との結婚を諦めた六条御息所(ろくじょうのみやすどころ・光源氏の恋人の一人♀)は、娘の斎宮(斎王)と共に伊勢へ下ることを決意する。
※斎宮(斎王)とはちなみに身を清めた女性の事で、未婚の皇女は、この野宮で身を清め奉仕の為、伊勢神宮へと向かうんですね。
( ´Д`)つまり別れのシーンなんですよね
この模様は謡曲「野宮」でも歌われており
光源氏の愛を失った六条御息所は御禊(みぞぎ)の儀式の為に野宮に籠っていると、光源氏が訪れますが・・誠に頼りない源氏の愛情に失望し、彼女は娘と共に伊勢へ下ったという内容なのです。。(泣)
さて、こちらが冒頭でも言いました珍しい「黒木鳥居(くろきとりい)」
表面を削らずに、木の皮がついたままのなんてワイルドな鳥居なんでしょう
この鳥居の素材には「くぬき」が使われ、以前は3年ごとに建替えを行っていたそうなんです。しかし、その「くぬき」が入手困難になり現在は防腐加工をし作られたようです。
そして!
この黒木鳥居も源氏物語のワンフレーズに登場します
光源氏が六条御息所を追いかけ
この野宮に来た時に、この鳥居を見て
「黒木の鳥居どもは、さすがに神々しう見えわたされて・・・」と感じたのでした。
こちらが本殿になります。渋い色してますね。
七福神のえびすさんもいらしゃいました。
それでは、
絵馬もご覧頂きたいと思います。
こちらが、源氏物語にあやかって、平安貴族が描かれている絵馬。
この他にも、縁結びや美人祈願のお守りを幾つも取り扱っていました。
そして、この他には・・・
禊祓清浄御祈願(みそぎばらいせいじょうごきがん)
大きな樽に水が張られ、そこに浮かべられた願い事の数々。
こちらは斎宮(斎王)が野宮神社で斎戒沐浴(さいかいもくよく)をして身を清めたことに起縁した「縁切り」の祈願です。
つまり、風呂桶に浮かべているんですね~。
断ち切りたい、交友関係をこのお風呂で洗い流して、心も体も清めようという事なのですね。
ここにその断ち切りたい事柄や名前を書いて浮かべます。
※例えばストーカーやセクハラ、迷惑行為などなど
「書かれた文字が消えて沈んだら願いが聞き届けられます」との事だそうです
そしてこの隣には、
なでながら祈ると願い事が叶うという「亀石」もあり
そちらも人が集まっていましたよ~。
※亀石の写真を撮り忘れちゃいました~また今度行く時にはバッチリ撮影したいと思います。
そしてこちらは「じゅうたん苔」
一面、綺麗な苔があたりを埋め尽くしていました
嵯峨野の見事な竹林とセットで拝見でき、その美しさが一層際立っていましたよ~。
さて、源氏物語にも登場するこの野宮神社。
それ以外にも百人一首などで、この京都市右京区エリアは登場します。
まずは、コチラの一句。
「小倉山峰のもみぢばこころあらば
今ひとたびのみゆき待たなむ by貞信公」
この「小倉山」は野宮神社のすぐ北西にある山の事です。
(・∀・)ノそして、もうひとつ!
「滝の音はたえて久しくなりぬれど
名こそ流れてなほ聞えけれ by大納言公任」
「名こそ」は以前紹介した大覚寺「名古曽の滝跡」の事なんですね~!。
そんな百人一首に詠まれる景色と一緒に、
源氏物語で辿る京都嵯峨野はいかがでしょうか
野宮神社の場所はコチラ↓
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