こんにちは京子です

本日は、昨日の六道参り(六道珍皇寺)に引き続き

京子のお盆シリーズ第2弾

千本ゑんま堂(引接寺)の入り口

千本ゑんま堂(引接寺・いんじょうじ)

※通称が千本ゑんま堂と呼ばれ、正式名称は引接寺と言います


もう、この名前から

ピーンと来た方もいらっしゃると思いますけど

・・・閻魔大王様がいらっしゃいます


そうです

舌を引っこ抜いちゃうぞー!の閻魔大王ですよ。

では、早速行ってみましょう~


千本ゑんま堂は、京都市上京区に位置しまして

名前の通り、「千本通り」という道沿いに建っています。

千本ゑんま堂(引接寺)のこま札

この千本という言葉にも、もちろん意味がありまして


昨日ご紹介した「東山の鳥野辺」と同じく

京都の蓮台野(れんだいの)という場所は

死体を雨風にさらす葬り方(風葬)を行っていた場所でした。


そこに続く道というのがこの千本通りなんです

千本ゑんま堂から蓮台野の道すがら、人々は卒塔婆(墓の脇に立てる塔の形をした木片)を数え切れない程並べていました。それが「千本」と例えられ通りの名前になったんです。今ではこの千本通りは商店街ですけど、お盆になるとご先祖様たちが多く戻ってきてるかもしれませんね♪


千本ゑんま堂の中へ入ってみると・・・


人がわいわい~。

本殿、入り口にも立て札に「塔婆流しができます」と書いてありましたね~。


そうなんです~

8/7~8/15の間、お精霊迎え(おしょうらいむかえ)が行われているんです

つまり、昨日の六道祭りに引き続き、こちらでもお盆関連のイベントが行われていたんですね


そして、この本殿の中にはあるんですよ・・・


そうです!


閻魔大王を見に行ってみました

千本ゑんま堂(引接寺)の石碑

さすがに、この時期は人だかりが多く、ざわざわとしている本堂。皆さん戒名を書いてもらった水塔婆をゲットしています。


そして、うーんドキドキ・・・。

いよいよその奥に見えてきたっ!


エンマ様~っ!!


千本ゑんま堂(引接寺)のエンマ様

どーんっ

目がカワユス・・・・


なんてキュートなマナコなんでしょう~

写真では分かりにくいかもしれませんけれどもちろん奈良の大仏さんとまではいかないものの

高さ2.4メートル、幅2.4メートルという超ビッグサイズ


応仁の乱で一度焼失してしまったそうで現在は1488年に作られた2代目だそうです。こちらでは閻魔法王と呼ばれています。


皆さん、閻魔大王といえば

地獄へ落とすぞーーーーー

舌を引っこ抜くぞーーーーーー

と、なんだか怖くって地獄界を司る大王っていうイメージをお持ちじゃないですか??


でも、実は閻魔大王は私達に身近な存在なんですよ

彼は、死んでしまった人間を天国に送るか、地獄に送るかという決定権を持ったいわば裁判官。

そして、彼は誰でも地獄へ送るつもりはなくって怒りの表情で地獄の恐ろしさを語り、嘘つきは舌を抜くぞ!そんな地獄に行きたいのか?と説いて下さっているだけなんですね

千本ゑんま堂(引接寺)の言い伝え

つまり・・・

本当は誰も地獄になんて行かせたくない!


出来ればみんな天国に送ってやりたい!


という、まるで・・

不良生徒を一生懸命卒業させる熱血先生みたいな人だったんですね

深い愛を感じますねぇ~


そして、この閻魔大王様の両脇には2体の像も祀られています!

千本ゑんま堂(引接寺)の司命尊(しめいそん)

司命尊(しめいそん)

なんと彼は検事!死者の生前を閻魔帳に記録する仕事をしてます。


千本ゑんま堂(引接寺)の司録尊(しろくそん)

司録尊(しろくそん)

こちらは閻魔大王の裁判の様子をしっかりと記録する仕事をしています。


そして、閻魔大王の一番の補佐役といえば昨日もご紹介した・・

千本ゑんま堂(引接寺)の小野篁(おのたかむら)

小野篁(おのたかむら)ですね

彼は文武両道で、遣唐副使にも選ばれるほどのエリートですし、百人一首にも収録されてます♪


昼間は宮中に仕えて夜になると人間界から、井戸を使って冥土へ行き閻魔大王の裁判補佐をしていたそうですね。


裁判は約1週間を要し、公正な判断によって天国か!地獄か!決められるそうですよ


そんな閻魔大王の補佐役で頭が切れる小野篁。


昨日お話したように

嵯峨天皇をディスってしまった小野篁


彼ら2人は以外にも面白い関係であり、

ある日、嵯峨天皇が


「子」という漢字を12個書いて・・


子子子子子子子子子子子子

これを何と読む?と小野篁に聞いたそうです。


もちろーん、そんな漢字あるわけないし

読むっていっても「子」がただ12個繋がってるだけ・・


しかーし

頭のキレる小野篁は迷う事なく即答します


「はい、こちらの漢字の読み方は

 猫の子、子猫、獅子の子、子獅子

(ねこのこ、こねこ、ししのこ、こじし)

 と、読みます。」


そうなのです

「子」という漢字を「ね」「こ」「し」と、三通りに読み分けて

見事に答えたのです。これはすごい!

嵯峨天皇も納得ですね~


はっ・・・・!?


なんか、これってまるで・・・


「アニメ一休さん」でいうとまるで2人は、足利将軍と一休さんのようではないですか

健気だなぁ。(・∀・)ノポクポクチーン!ポクポクチーン!

新右衛門さんの割れたアゴがセクシーだったのを憶えています


千本ゑんま堂(引接寺)の定覚上人

向かって一番右手は引接寺の開山である定覚上人という方です。


千本ゑんま堂(引接寺)のびんずるさん

こちらは、びんずるさん。怖い顔してますけど「首から上の具合が悪いところをさするとご利益があるそうです。妙に人間臭い顔が素敵です。


さて、お話を千本ゑんま堂に戻しまして


境内には、先ほど百人一首の話もしましたけれど

千本ゑんま堂(引接寺)の紫式部の供養塔

あの紫式部の供養塔もありました

なんと高さ6メートル超巨大で、遠目からでもすぐにわかりました

千本ゑんま堂(引接寺)の紫式部

じつは、小野篁と紫式部は縁者関係(デキちゃってた!)なんじゃないかという説もあるようで京都の北区紫野には、小野篁の墓の隣に紫式部の墓があったりするんです。


あー!


こんな事をお話しているとすっかり忘れていました


ご先祖様を迎えに行くのを。。。(汗)

って京子は昨日もうすでに済ませているのでご紹介だけさせて

いただきますね


千本ゑんま堂(引接寺)の鐘楼

こちらが鐘楼。迎え鐘を撞いてご先祖様をお出迎えしましょう


そして、戒名を書いてもらった水塔婆はどうするのかなぁと

思っていると


シャバババ!


シャバババ!


(・∀・)ノなにやら水の音が!

千本ゑんま堂(引接寺)のお地蔵さんが水の曲芸

わーお!なんて涼しげ

お地蔵さんが水の曲芸っ


ここで水塔婆を流すのです~

もちろん、高野槇(こうやまき)もバッチリ売ってました。


そんなこんなで

京子のお盆シリーズはいかがでしょうか?


( ´Д`)現在は迎えてばかりですけど!

もちろんしっかりと送り届けますのでご心配なくっ


そんな千本ゑんま堂(引接寺)の場所はコチラ↓


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