こんにちは、京子です

さて、本日は京都の避暑地としても最適で

悲しい恋愛物語が眠るお寺・・・

祇王寺の門

祇王寺(ぎおうじ)です


皆さんは平家物語はご存知ですよね

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。・・・」

で、始まる平家の繁栄と没落を描いた軍記物語です


その平家物語に登場する、女性

「祇王(ぎおう)」が今回の主人公です。


では、祇王寺へ入ってみたいと思います~


この日も京都市内は35℃の猛暑!!

でも、この祇王寺に一歩足を踏み入れると

祇王寺の中

とっても涼しい~!

この森林に囲まれているからでしょうか?

体感温度は28℃くらい!?涼しい風が吹いていましたっ


場所はというと

昨日の愛宕念仏寺にも程近い奥嵯峨野でございます~


祇王寺の竹!竹!竹!

到着するやいなや!!

竹!竹!竹!

見事な竹林があたり一面に広がっていました


祇王寺の入り口

こちらが祇王寺の入り口になります。


そして、そして!


祇王寺の庭園(苔庭)と本堂

見事な苔が生え揃った庭園(苔庭)と本堂が見えてきます~

竹林が生い茂っていて、直接日差しが降り注ぐ事なく

とても涼しく、


さらさら・・さらさら・・

と竹の葉を揺らす風の音が心地よく京子の耳に届きます

祇王寺のこま札

さて、このお寺は尼寺で、

法然上人の弟子である良鎮(りょうちん)が創建した往生院というお寺でした。

しかし、その後・・・荒廃。

明治28年に元京都府知事である北垣国道氏が今回のお話の主人公の女性である「祇王」をしのび、嵯峨の別荘にあった茶室を寄進し作られたのが祇王寺なのです♪


では、その祇王とは

どんな女性だったのでしょう

「平家物語」にも記されている彼女のお話をしたいと思います


彼女は、ある男性と恋仲になります

その男性こそが・・・


平清盛です。

祇王は白拍子(しらびょうし)の舞が上手な女性でした。


ちなみに、白拍子とは平安時代末期から鎌倉時代にかけて起こった歌舞の一種で、主に男装した遊女や子供が舞う踊りです。白拍子といえば、静御前の白拍子を法成橋で見て一目ぼれした源義経が有名ですね


その祇王の舞を愛していた清盛でした。

祇王はもともと、近江の生まれで

祇王そして妹の祇女(ぎにょ)、そして母親の刀自(とじ)と供に京都へ。

後に姉妹は白拍子になりました。

それを清盛に見初められ、一躍姉妹は有名に。

その後、祇王は清盛と恋仲になるのです


ある日、祇王が清盛に「何かほしいものはあるか?」と聞かれ

彼女は

「自分の生国は水の便が悪く、毎年干害を受け、飢餓に苦しんでいるから、願わくば、水利を得させて戴きとうございます」

と言ったそうです。


うーん、なんてふるさと思いの祇王

それを聞いた清盛は

早速、野洲川から、水を通したそうで、祇王井川と今でも呼ばれています。


これほど相思相愛だった清盛と祇王。

そして、彼女の妹や母親も同じく清盛に可愛がられ面倒を見てもらっていたそうです。


しかし、そこに新たな登場人物が!!

その名は仏御前(ほとけごぜん)という白拍子。


ま。。。

つまり。。


分かりやすく言うと


( ´Д`)仏御前に清盛を横取りされちゃったというワケなんです!

うーん、捨てられちゃった祇王。

清盛に屋敷から一家共々追い出されます。


しかし、世の女性は

今も昔も変わらないなと思ったのが次のエピソードで


そんなひどい行為を目の辺りにした仏御前は


なんと


「私も祇王さんと同じように、清盛に捨てられちゃうかも・・・!?」

と悟り、祇王を追って家を出ちゃいます


あれ、つまりこれって

一番惨めじゃん、清盛!!(汗)

全く、世の男ってのはコレだから・・・( ´Д`)


二兎追うものは一兎をも得ずとはまさにこの事ですね。


祇王寺の祇王寺の苔庭は数種類の苔から成り立つ

祇王寺の苔庭は数種類の苔から成り立ってるそうです


祇王寺の涼しげな庭園

涼しげな庭園が広がっていました。


さて、そんなこんなで祇王にお話を戻します。

一度は捨てられた祇王。


なのに!!

清盛からその後連絡が・・・

なんでも仏御前が、やっと家に帰って来てくれたものの

元気が無いとの事。そして、極めつけの一言!


清盛「仏御前の為に舞を披露してくれんか??」


と祇王にお願いしたそうです!(汗)


なんてデリカシー無いんだ、清盛。


ここで注意点。

これは平家物語に書かれているお話。書いたのはもちろん源氏の人。つまり、勝者の歴史書とも言えますからなるべーく、平家の事を悪く書いてしまっている傾向にあると思いますから全てを鵜呑みにするというのも考え物なんで、あくまで勝者が見た敗者の歴史って事を頭に入れられた方がいいかもですね


清盛の願いを断りたかった祇王。

しかし、母親や妹に後押しされ悲しみに暮れながら


元カノが、今カノの前で舞を披露するんです。

そんな事させるなよ。。清盛。。

この出来事が相当ショックだったようで、

祇王は自害を試みますが母親の説得で断念し、世を捨て仏門に入る事を決め妹の祇女と、母の刀自も髪を剃り、尼になり

祇王寺の石碑

3人で嵯峨の山里にあった小さな庵(今の祇王寺)で念仏三昧の静かに暮したそうです。


祇王寺の吉野窓

本堂、控えの間にある吉野窓。影が虹色に表れる事もあるそうです。


その後、その庵を訪ねてきた一人の女性・・・


なななーんと、尼さんになった仏御前


結局、清盛に関わった4人の女性全員が尼さんになったという結果(汗)

そして、仲良く尼になった4人は一緒に念仏を唱えたそうですよ。

祇王寺の供養塔

こちらは清盛の供養塔。


祇王寺の祇王、祇女、刀自の墓

そして、その隣には祇王、祇女、刀自の墓。


そんな悲劇の女性たちが眠る、祇王寺


祇王寺の本堂

こちらの本堂には

撮影禁止でしたけれど本尊である大日如来の他に


「祇王」「祇女」「刀自」「仏御前」の4尼に囲まれるように・・・「清盛」の木像が並んでいました。


しかし、そんな並べ方されたら


( ´Д`)肩身狭いだろうなぁ、清盛(汗)

そんな祇王寺の場所はコチラ↓


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