長刀鉾は毎年、くじ取らずで
先頭を巡行するエース鉾であります~
長刀鉾(なぎなたほこ)といえば
大長刀
やっぱり一番の特徴はこの大長刀ですよね~
長い柄の先に刀が付いています♪
それにしてもこの長刀を
誰が作ったのか気になりますよね
長刀鉾の大長刀を作ったのは
三条小鍛冶宗近
(さんじょうこかじむねちか)という人物で
宗近は、日本刀が確立されたといわれる
平安時代の刀工の1人で名職人なんですね♪
最も有名な1本が国宝である
『三日月宗近(みかづきむねちか)』というもので足利将軍家の秘蔵の名刀として継承され
その後、人伝いに渡り、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の正室
北政所や徳川家が所有していたといわれています♪
※現在は東京国立博物館にあるそうです。
長刀鉾町保存会に吊るされた提灯
足利将軍家や徳川歴代将軍が所有した程の
名刀を作り出した宗近は
自分の娘の病気が治るようにと願いを込めて
八坂神社に大長刀を収めました。
その後、八坂神社に奉納した大長刀を
鎌倉時代の武人である
和泉小次郎親衡(いずみこじろうちかひら)が
一時保有していたそうですけれど
「何かと不思議な事が起こる!」
という理由で返納しちゃったそうです
何かこの大長刀には見えない
不思議なパワーでもあるんでしょうか
破風と言われる鉾の屋根の下部分には「厭舞(えんぶ)」と呼ばれる悪霊を退散させ、災いを除く舞楽。
その後、町に疫病が流行った際に
神のお告げにより長刀鉾町で
この大長刀を飾ったところ
疫病は退散したというんですね~
これが長刀鉾の大長刀というワケです
ちなみにこの大長刀の正面(刃先)は
南へ向けられているんだそうですよ
う~ん、細かいっ
また、長刀鉾は全山鉾33基の中で唯一
生稚児(他は人形などで見立てている)が
実際に鉾に乗り込み、巡行の際には
太平の舞を披露するんですね~
太平の舞
ちなみに稚児や禿は、祇園祭の期間中
襟足を三角に剃り上げ『うろこ』と呼ばれる
髪型にしています
これは独特の決まり事の1つなんですね
うろこ
こちらは長刀鉾の屋根に付けられている
金のシャチホコがです!
金のシャチホコが外向きに付けられています
下水引は去年新調された「緋羅紗地五彩雲麒麟図刺繍(ひらしゃじごさいうんきりんずししゅう)」
胴掛には中国玉取獅子(たまとりじし)
鉾を回っている最中でも
長刀鉾の周りにはいつも人が沢山でした
やっぱりくじ取らずで
先頭を走る鉾にぴったりの人気ですね~っ
そんな長刀鉾の場所はコチラ↓
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