メモ2015-07-21
テーマ:京の名水
関連:六孫王神社 / 六孫王神社の桜(サクラ) / 弁財天御開帳祭(六孫王神社) / 六孫王神社の藤(フジ) / 

六孫王誕生水

今回ご紹介するのは

京都市南区にある

六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)の名水


六孫王誕生水(ろくそんのうたんじょうすい)


六孫王誕生水(ろくそんのうたんじょうすい)です!


六孫王誕生水は

古くから京都七ツ井の1つに数えられた名水で

源満仲(みなもとのみつなか)の

誕生水でもあるんですね~


源満仲については

また後ほど触れる事にするとしまして

まずは、神社を簡単にご紹介したいと思います


六孫王神社

六孫王神社


六孫王誕生水のある六孫王神社
清和源氏の祖である
源経基(みなもとのつねもと)を
ご祭神する神社で
もともと経基の邸宅である
八条亭(はちじょうてい)のあった場所と
されています


経基が亡くなった際に

息子の満仲が霊廟を建てて

六孫王神祠(しんし)とした事に

始まるそうですよ


ちなみに六孫王という
神社の名前も経基が
清和天皇(せいわてんのう:第56代天皇)の
6番目の子供の貞純親王(さだずみしんのう)の息子だったことから
天皇の孫という事で『六孫王』と
呼ばれていた事にちなんでいるんですね♪


さて、今回ご紹介する六孫王誕生水は

そんな六孫王神社境内末社である誕生水弁財天社

(たんじょうすいべんざいてんしゃ)にあります


誕生水弁財天社

誕生水弁財天社


誕生水弁財天社は

経基が息子の満仲が産まれる際

無事に誕生するようにと

滋賀県の琵琶湖(びわこ)北部に浮かぶ

竹生島(ちくぶしま)から

弘法大師空海の作と伝わる

弁財天像を請来(しょうらい)し

満仲誕生産湯の井戸の側に

祀った事が始まりといわれているんですね

※請来とは、仏像・経典等を頼み込んでゆずり受け、持ってくる事です。


六孫王誕生水

六孫王誕生水


こちらがその六孫王誕生水で

誕生水社と刻まれています


そして冒頭でも触れましたように

源満仲が産まれる際には
産湯に使われたとされ
その事から『安産の水』として
親しまれているそうですよ


ちなみにこちらの井戸は

現在2代目なんだそうで

初代の井戸は、新幹線の高架橋の下になり

枯渇してしまったようです


けれど初代のものと

水源は同じなんですよ


ちなみに余談なんですけれど
皆さんご存知の三ツ矢サイダーの三ツ矢は
実は源満仲に由来しているんですよ


満仲が城を築く際に

大阪にある住吉大社に祈念したところ

『矢を放って、落ちた所を居城とせよ!』

とのお告げがあったようです。


その後、孫八郎という者が

満仲が放った満仲の矢、つまり満矢(三ツ矢)の

落ちた場所を見つけ、三ツ矢の姓と

3本の矢羽根の紋を与えられたそうです

※矢は、多田(現在の兵庫県川西市辺り)に落ちたようで、そこに居城を造りました。


この故事から多田村平野の

平野鉱泉を用いて作った炭酸水に

地域の故事にちなんだ『三ツ矢』をつけ

『三ツ矢タンサン』としたんですね


これが後に三ツ矢サイダーとなるワケです


少し話がそれましたけれど

今回は六孫王神社にある

源経基や満仲ゆかりの名水である

六孫王誕生水をご紹介しました


六孫王誕生水のある

六孫王神社の場所はコチラ↓

最寄の交通案内

 市バス 16系統 六孫王神社前(ろくそんのうじんじゃまえ)


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