メモ2010-06-24
テーマ:お寺
関連:明恵上人命日忌法要(高山寺) / 

高山寺

こんにちは~京子です

皆さんも、小学生の頃からおなじみの漫画

今回は、日本最古の漫画と称される

鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)を伝えるお寺


高山寺の入り口

高山寺(こうざんじ)です

うーん、気になりますよね。

ってか漫画の原点って江戸時代とかじゃないの

と、なんとな~く思ってた人の為にご説明すると


平安時代に

鳥羽僧正(とばそうじょう)によって描かれたのが、この鳥獣人物戯画で

「戯画」っていうのは風刺画、

または滑稽にデフォルメした絵の事です。


では、その鳥獣人物戯画を拝見しに

高山寺へ行ってみたいと思います


高山寺の石碑

こちら高山寺ですが

バスの停留所や駐車できるスペースに

近い入り口が裏参道であり

殆どの方がこの裏山道を通って中に入って行かれるようです。


さっそく裏山道の石段を登って高山寺を

目指した京子ですが


はぁ・・・


はぁ・・・


さすが、高山寺というだけあって高い山にある寺!

傾斜が急ですでに軽く足腰にキてます(汗)


そ・・し・・て・・!

高山寺のこま札

無事に到着~こま札です

高山寺は1206年、明恵(みょうえ)上人というお坊さんが

後鳥羽上皇より与えられ創建されました。


京子ブログでは初登場の明恵上人!

ちなみにこの上人(しょうにん)というのは名前ではなく

高僧への敬称です。

建物は古く、鎌倉時代からその姿を留める

石水院(せきすいいん)は国宝に指定されています

高山寺の石水院入り口

こちらが石水院入り口!

ですが、現在は入り口は閉ざされており、横から入れます~

高山寺の石水院から眺める景色

どーですか!この景色。

山の緑がとっても涼しい風を運んでくれます

この石水院は明恵上人の生活の場としても利用されていたみたいで


気付かれた方はいらっしゃるでしょうか?

そうなんです!

石水院は雨戸も壁もないんです(汗)


「THE 吹きっさらし!」

高山寺のTHE 吹きっさらし!

すごいですね、まぁ泥棒の心配はないようですけど・・・この中で生活する事によって明恵上人は何かを見出したのかもしれませんね。


京子が石水院で生活をしちゃったら、着替えに困りそうです。。どこからでももう丸見えなんだもん(笑)


山の緑も素晴らしいけど、紅葉の季節が一番のオススメだそうで、もし行かれる方がいらっしゃったら是非そのタイミングで足を運んでみてください★


高山寺の掛け軸「明恵上人像」

こちらは石水院にある、掛け軸「明恵上人像」。

普通、人物画というとデカデカと描かれているものだと思ってましたけど

山の中にたたずむ明恵上人。

本物は京都国立博物館にあるそうです


こんな吹きっさらしの部屋で過ごしていた明恵上人ですが

彼はどんな人だったのでしょう


時は鎌倉時代。

朝廷と幕府の力関係が肉薄する激動の時代。

承久の乱(1221年)の最中でした。

簡単に説明すると、鎌倉幕府将軍不在を狙って後鳥羽上皇が権力を取り戻そうと起こした乱で、このタイミングで鎌倉幕府を潰しちゃおうと考えていたみたいです

ですが、結局、幕府側の勝利に終わりました。

その後京都には朝廷を監視する目的で

あの!有名な六波羅探題を置くんですね。


朝廷側と対立した鎌倉幕府の時の執権、北条泰時(ほうじょうやすとき)。


幕府軍に負けた朝廷側の落ち武者がこの高山寺に逃げ込みかくまった際に

北条泰時は明恵上人を捕らえ京の六波羅へ呼び出したのです!

明恵上人は

「高山寺は殺生禁断の地です。かくまった事によりアナタの政治の妨げになるようでしたら

私の首をはねなさい!」

と、なんと一喝


これに感銘した北条泰時は明恵上人の弟子になったといいます。

時の最高権力者を一言で弟子にしちゃうなんて明恵上人スゴい♪

明恵上人の思想に「阿留辺畿夜宇和(あるべきようは)」というものがあります。

その時、その場面において、あるべき姿は何かと考え、問い、その答えを生きようという姿勢を見出した人だったんですね。


そして!いよいよ・・お待たせしました。

京子ブログを読んで下さっている全国1億3000万人のファンの方々っ

(ぜんぜんそんなにいないですが、汗)

冒頭でも説明した本日の目玉でもある

日本最古の漫画と言われている「鳥獣人物戯画」も

この石水院で見る事が出来ます

高山寺の鳥獣人物戯画

こちらが鳥獣人物戯画

甲乙丙丁の4巻からなる絵巻で、水墨画で描かれています。

兎や蛙、そして猿などの動物を擬人化し相撲をとったりととてもユニークな内容。後半は僧侶俗人も勝負事に興じたりとするストーリーでセリフなどは一切なく、想像を掻き立てられる絵巻です。こちらも本物は東京国立博物館と京都国立博物館にて分けて保管されています。

石水院、入り口にはこの絵をあしらったTシャツや、ポストカード

そして、暖簾なども販売されていました

高山寺の石水院を結ぶ中庭には、小さな池もあり

石水院を結ぶ中庭には、小さな池もあり

心休まる風情に、京子もメロメロです~っ。


名残惜しいですが、石水院を後にし

次に、京子が向かった先は

高山寺の開山堂(かいざんどう)

開山堂(かいざんどう)

こちらは江戸時代末期に再建された建物ですが

堂内には「明恵上人坐像」が安置されいるそうです

そして、その左手には

高山寺の聖観音像(せいかんのんぞう)

聖観音像(せいかんのんぞう)

なんとも、素敵な笑みなのでしょか・・

幸せそうなお顔は京子も優しく包んでいただけそうです。

これもアルカイックスマイルと世界に絶賛されそうです~


そして、その少し先には

高山寺の御廟(ごびょう)

御廟(ごびょう)

お墓ですね。中には入れませんでしたがこちらには一緒に

明恵上人の書かれた碑が立てられています。

高山寺の仏足石

さらに先には仏足石もありました


なにやら、山間にはかかせないスズメバチも

ブンブン羽の音を立てて京子の周りを飛び交っている

みたいだけど・・・


そのまま先へとズンズン進んでいくと

いよいよ見えてくるのが

世界遺産にも登録されています高山寺の本堂である

高山寺の金堂(こんどう)

金堂(こんどう)です!

中には本尊の釈迦如来像が安置されています。


さて

明恵上人は、日本初の茶園を作った事でも有名で

明恵上人がお茶の種を宇治にもたらした事から宇治茶が出来たようです。

人から人へ受け継がれる文化や歴史ってすごいですね。


そんな日本初の茶園も高山寺には残っているんです

よーし、さっそく茶園に行こう

とした


・・その時


!?


歴史が動いた(汗)


ブーン!


ブーン!


わーー(泣)スズメバチ!(泣)


京子ダッシュ!!!!!!


逃げなきゃっ!!!

・・わー


・・あ


・・すみません。

気付くと表参道まで逃げ帰ってしまい

日本初の茶園を撮影する事がすっかり頭から吹き飛んでしまっていました。

高山寺の表参道から見た金堂道

帰り、表参道から見た金堂道をパチリっ。


( ´Д`)未完成要素の多いブログですが1億3000万人のファンの方々・・これからもよろしくお願いしますっ

そんな高山寺の場所はコチラ↓


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