こんにちは京子です。

さて、本日ご紹介するお寺は・・・

補陀洛寺

補陀洛寺(ふだらくじ)です。


場所は京都洛北の市原になります。

補陀洛寺

では、早速こま札を見てみましょう♪


補陀洛寺は通称『小町寺(こまちでら)』と呼ばれています。

小町?


(・∀・)ノ・・そうです♪


平安時代の歌人

・・・小野小町です!


市原は彼女の終焉地であると言われているんですね。

小町と言えば百人一首で最も有名な歌。

『花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に』

を詠んだ絶世の美女として知られています


補陀洛寺

かつて、この場所は

小野氏の領地であり、市原野と呼ばれていました。


晩年、小町は父親が住んでいた

この市原野に移住したんですね。


補陀洛寺

こちらは本堂になります。


中には、本尊の阿弥陀如来像が祀られています。

そして!

こちらをご覧下さい。


補陀洛寺

骨と皮だけの衰えた体。

そして、頬はこけ、目は窪み・・・

なんともみすぼらしい姿のこの像は誰?


・・・そうなんです。

この像は誰なのかと言うと

絶世の美女と言われていた小野小町なんです!


それが・・年老いてこんな姿に

この像は小町、晩年の姿だと予想されます。


補陀洛寺

小野小町の供養塔です。

言い伝えによると、

天台宗の源信というお坊さんが

この地で野ざらしになっていた彼女の亡骸を

弔ったと伝えられています。


この野ざらしにはワケがあるみたいで

この地で詠んだ彼女の歌に隠されています。


それが・・・

『吾死なば 焼くな埋むな野に晒せ 痩せたる犬の腹肥やせ』

私が死んだら、焼かずに、亡骸は野に晒しなさい。

痩せこけた犬の腹の足しにでもしましょう。


と言ったんですね。。

( ´Д`)切ない・・・切な過ぎます。


補陀洛寺

現在、水は枯れていますが『姿見の井戸』です。小町はこの水面に自分の老いた姿を映していたんです。


さて、さて。

そんな彼女の事をものすごーーく好きだった男性と言えば・・


補陀洛寺

深草少将(ふかくさのしょうしょう)ですよね♪


境内には彼の供養塔までありましたよ。

小野小町に恋をし、求愛をしたところ

「百夜、通い続けてくれたら一緒になってあげてもいいわよ、オホホホ♪」

と言われた事から

少将は毎晩、片道5キロの道のりを歩いて通ったんです。


ま、残念ながら・・・

( ´Д`)99日通った所で死んでしまうんですけれど。


補陀洛寺

こちらは『小野皇太后供養塔』後冷泉天皇の皇后である小野皇太后が、天皇の死後この地に出家し隠居したと言われています。


彼に関しては

詳しい資料は残っていなくって謎が多いです。


後の室町時代に、世阿弥(ぜあみ)が能楽として

披露した『百夜通い』に登場する伝説の人物です。


京子が考えるに

小町に恋する数々の男性の象徴的が

『深草少将』という人物に

なったのではないかなと思います。


つまり・・・絶世の美女である小町を

手に入れる事は誰も出来なかった、という事が

言い伝えられているのではないでしょうか~

この他にも、小町の死にはいろんな話があるんです。


平安時代の歌人である在原業平(ありわらのなりひら)は

ある雨風の強い夜

髑髏(ドクロ)がカタカタと鳴っているのを見つけました。

よーく聞いてみると

「秋風の吹くにつけてもあなめ(秋風が吹くたびに、ああ・・・目が痛い痛い・・)」

と髑髏が言っているように聞こえたんです。


なんと、この髑髏こそが、あの小町だったんですね。

地面に転がった髑髏の目の穴からは、ススキが生えていたのです。


それを知った業平は

髑髏の彼女が読んだ上の句に

『小野とは言はじ薄生いけり』と

かつて絶世の美女である小野小町の面影はなく

もう何も無く、ただススキが生えてるだけだ・・・。


という下の句をつけたなんていうエピソードもあるんですよ。


そんな小野小町、終焉の地と言われている小町寺の場所はコチラ↓


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