メモ2015-10-04
テーマ:その他

京の狐伝説めぐり

今回ご紹介するのは、京都の各地に伝わる

京の狐伝説(きょうのきつねでんせつ)です!


京都は、数多くの狐にまつわる伝説が

各地に残されている場所でもあります


ちなみに狐と言えば

狐の嫁入りや虎の威を借る狐等

古くから諺(ことわざ)でも登場する

比較的なじみのある動物ですよね


では早速、狐にまつわる伝承のある場所を

ご紹介していく事にしましょう


合槌稲荷神社(あいづちいなりじんじゃ)


合槌稲荷神社


場所:京都市東山区粟田口中之町


合槌稲荷神社には

平安時代伝説の刀鍛冶といわれた

三条小鍛治宗近(さんじょうこかじむねちか)と

一緒に刀を打った狐の話が伝わっています


ある時、一条天皇
(いちじょうてんのう:第66代天皇)から
都を守る為に一振りの刀を打つよう
勅命(ちょくめい)を受けた宗近は
優れた刀を打つ為の優れた相棒
(合槌(あいづち))が必要という事で
合槌稲荷神社に祈願しました


合槌稲荷神社

合槌稲荷神社の本殿


そんなある日の事

宗近の前に一人の若い少年が現れます


その少年は、刀を打つんだったら
自分が手伝うと言い出すんですね~!


最初は、あやしんでいた宗近だったんですけれど

話してみると刀に対する知識が

豊富である事に気が付きます


この少年とならば
きっとすばらしい刀が打てるに違いない!


宗近は、彼を相棒にして

刀を打つことに決めるんですね


トンテンカントンテンカン…


二人は一生懸命に刀を打ち、ついに刀は完成!

宗近の思ったとおり

この少年を相棒にしたことで

満足のいく刀が打てたんですね


そこでその刀の名をどうするかと

考えていたところ、少年が

「小狐丸(こぎつねまる)でどうでしょう?」

と提案したので、そう名づけました。


少年がその刀を一条天皇の使いに手渡すと
不思議な事に天高く雲の上へと
消えていったというんですね


驚いた宗近でしたけれど

「あの少年は、自分がいつも信仰している
合槌稲荷神社の狐が
化けたものだったのではないか…」

と、思ったそうですよ


御辰稲荷神社(おたついなりじんじゃ)


御辰稲荷神社


場所:京都市左京区聖護院円頓美町


御辰稲荷神社には

かつての聖護院(しょうごいん)の森にいたとされる

御辰狐(おたつぎつね)の話が伝わっています


宝永2年(1705年)、東山天皇
(ひがしやまてんのう:第113代天皇)の
後宮である新崇賢門院
(しんすうけんもんいん)の夢枕に白狐が現れ
「御所の禁裏(きんり)の
南東の方角に森があるので
そこに私を祀って下さい!」
と言ったそうなんですね~


翌朝、新崇賢門院がその方角を訪れてみると

そこに聖護院の森があって祠があったそうで

お告げの通り、社を整えてお祀りしたそうです


祠は、御所の南東の方角である

『辰の方角』だった事から

『御辰稲荷』と呼ばれました


御辰稲荷神社の額

御辰稲荷神社の額


聖護院の森の側を通ると
どこからともなく琴の音が聞こえ
これは御辰狐が奏でていると
いわれるようになり
琴が上手な狐として
知られるようになったんですね


その事から今では、芸事の神様として

芸事をする人の参拝が耐えないそうですよ


ちなみに宗旦狐と御辰狐を合わせて
『京の風流狐』と呼ばれています


相国寺(しょうこくじ)


相国寺の法堂


場所:京都市上京区今出川通烏丸東入上る相国寺門前町701


相国寺の境内には

宗旦稲荷(そうたんいなり)という

お稲荷さんがあって

そこにはある狐の話が伝わっています


その狐は、なんと茶人である
千宗旦(せんのそうたん)に化けて
いたずらをしていたというんですね


千宗旦に化けていたという事から

宗旦狐(そうたんぎつね)と呼ばれています!


宗旦狐は、千宗旦に化け

近所のお茶会に行ってお茶を点てたり

他のお坊さんと同様に坐禅を組んで修行をし

ある時には托鉢(たくはつ)に回って

お寺の財政難を建て直そうと

した事もあるというんですね


そんな宗旦狐だったから
いたづら好きの狐であっても
周りの人達にはとっても愛されていたそうで
宗旦狐が死んでしまった際には皆が悲しみ
宗旦稲荷という小さな祠が建てられて
お寺の守護神としてお祀りされました


宗旦稲荷

宗旦稲荷


宗旦稲荷は、今でも相国寺境内に

大切にお祀りされて残されています。


真如堂(しんにょどう)


真如堂の本堂


場所:京都市左京区浄土寺真如町82


真如堂境内に安置されている
殺生石鎌倉地蔵
(せっしょうせきかまくらじぞう)は
もともと中国にいた狐の妖怪
『妖狐(ようこ)』だったそうです


妖狐は、金色の毛に

9つの尻尾を持つ九尾の狐(きゅうびのきつね)や

九尾狐(きゅうびこ)とも呼ばれていました


妖狐は美女に化けて

中国の皇帝をたぶらかしては

国を傾けさせる程の

害をなしたといわれているんですね


その妖狐が中国で正体が見破られ
『玉藻前(たまものまえ)』という
美女に化けて日本に逃げてきました。


日本に来てからも

鳥羽上皇(とばじょうこう・第74代天皇)を

たぶらかしたりしていたそうですけれど

結局、退治されて

巨大な毒石になったそうです


けれどその毒石は
近寄るもの全てを散々に殺し
『殺生石(せっしょういし)』と
呼ばれて大変恐れられたというんですね


最終的には、玄翁(げんのう)という禅僧が

殺生石を杖で叩いて割り

妖狐を成仏させて

割れた石で地蔵菩薩を造って

鎌倉にお堂を建て安置したといわれています


殺生石鎌倉地蔵

殺生石鎌倉地蔵


そのお地蔵さんが

真如堂に移ってきたんですね


ちなみに妖狐は
日本三大悪妖怪の1つに数えられています。


というわけで

今回は京都の狐伝説のある場所を

ご紹介しました~

この他にも狐伝説のある場所がありましたら

教えて下さいね~


狐の伝説が伝わる場所はコチラ↓



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