メモ2015-06-16
テーマ:神社

観世稲荷社

今回ご紹介するのは

京都市上京区にある

西陣中央小学校敷地内に祀られている


観世稲荷社(かんぜいなりしゃ)


観世稲荷社(かんぜいなりしゃ)です!


小学校の敷地内にあるなんて

ちょっと驚きですよね


実は小学校のあるこの土地は

もともと観世家(かんぜけ)の

屋敷があった場所なんですよ


観世家の屋敷にあった鎮守社だから
観世稲荷社というワケです


鳥居の額


ちなみに観世家とは

能楽で知られるあの観世家の事なんですね


観世流初代である
観阿弥清次(かんあみきよつぐ)が
室町幕府第3代将軍
足利義満(あしかがよしみつ)から
この地を拝領したと伝わり
その後、9世観世大夫(かんぜたゆう)の
観世黒雪(かんぜこくせつ)まで
この地に住んでいたといわれています


※観世大夫とは、観世座の長の事なんだそうです。


その事から、この辺りの地名を観世町といい

かつては観世太夫町といったそうです。


観阿弥は、大和四座(やまとしざ)の1つ

結崎座(ゆいざきざ)の一員として活躍し

その後、結崎座を改称して観世座を興します


また観阿弥は
物真似(ものまね)等の滑稽な踊り
『猿楽(さるがく)』に
田植えの際、神様に捧げる
『田楽(でんがく)』を取り入れて
能楽を創始したといわれているんですね


1375年(永和元年)には

熊野神社(いまくまのじんじゃ)で

息子の世阿弥元清(ぜあみもときよ)と共に

義満の前で猿楽能を演じ

それが義満の目に留まり

幕府のお抱えとなったそうです


ちなみに観阿弥の息子である世阿弥元清は
かなりの美男子で超イケメンだったみたい


当時12歳の世阿弥元清の舞いを見て

義満が一目ぼれしちゃったようです


そんな世阿弥が著した能楽の理論書が

『風姿花伝(ふうしかでん)』

お父さんの観阿弥から聞いた話を基に

能楽の心得や演技等をまとめたものなんですね


それではちょっと前置きが長くなりましたけれど

中に入っていきましょう


※観世稲荷社は、西陣中央小学校内にありますから無断では入れません!


関係者の方に挨拶を済ませると

敷地内南側にある

観世稲荷社の前まで案内してもらって

怪しまれる事なく

観世稲荷社の鳥居の前に来れました


鳥居

鳥居


鳥居をくぐると目の前には
観世水(かんぜみず
または観世井(かんぜい))が
あるんですよ♪


観世水、または観世井

観世水、または観世井


この井戸には、

ある伝承がありまして・・・


ある時、一天(いってん)にわかに

掻き曇る(かきくもる)と龍が降り

井戸の中に入ったと伝わっているんですね


観世水と刻まれた石碑


少しイメージしにくいかも知れませんけれど

つまり!空全体が突然暗くなって龍が現れ
そのまま井戸の中に入ったというワケです!


それ以来、井戸の水面が

常にゆれ動いて波紋を描くようになったそうです


説明書

説明書


すごい伝承ですよね。

それにしても常に波紋が出ているなんて

いつかまた飛び出してきそうで

覗くに覗けませんね


ちなみに

『観世家』『波紋』

ピーン!と方はいらっしゃいませんか?


実はこの波紋の水模様をかたどって

観世大夫の紋としたそうですよ~


扇や謡本に描かれるようになったみたいで

今では和菓子にもなってますよね♪


そんな井戸の右側には

お社の鳥居が2つあり


お社の鳥居


その先に一足稲荷大明神と
観世龍王がお祀りされている
お社があります


一足稲荷大明神と観世龍王がお祀りされている社


観世稲荷社には

無断で入れないんですけれど

小学校に電話して許可を頂ければ

空けてもらえるので

興味のある方は1度、問い合わせてみてはいかがでしょうか


石碑


それから♪

波紋を模した和菓子は

京都の老舗『鶴屋吉信』などで

売られているので食べた事ある方は

ぜひ感想を聞かせてくださいね


そんな観世稲荷社のある

西陣中央小学校の場所はコチラ↓



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