メモ2015-01-26
テーマ:その他

三弘法詣

今回ご紹介するのは


三弘法詣


三弘法詣(さんこうぼうもうで、さんこうぼうまいり)です!


三弘法詣とは

江戸時代中期に始まったといわれ

四国八十八ヶ所を巡る前に

弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)と

ゆかりの深い京都の3つのお寺を詣で

家内安全や無病息災

四国八十八ヶ所巡礼の道中の安全等を祈願し

ご朱印を頂くというものなんですね


※空海について詳しくは石上神社の記事をご覧下さい。


ちなみに3つのお寺とは

神光院(じんこういん)

東寺(とうじ)

仁和寺(にんなじ)

の事です


そしてその際

神光院では四国八十八ヶ所のお札を納める納札箱(おさめふだ、のうさつばこ)

東寺では菅笠(すげがさ)

仁和寺では金剛杖(こんごうづえ)を

授かるんだそうです。


木札

こちらは納札箱、菅笠、金剛杖にちなんだ木札です。


八十八ヵ所巡礼後には

お礼参りもしていたんだそうですよ。


けれど明治の初め頃に

廃れてしまったそうなんですね


それを2012年(平成24年)
約50年ぶりに復興される事となりました!


1年中いつでも

お参りしてご朱印を頂けるそうですけれど

特に21日の空海入滅の日に営まれる

法要・御影供(みえいく)の日に合わせて

お参りされる方が多いようです


三弘法詣のご朱印帳

ご朱印帳です。


という事で3つのお寺を

お参りしてきましたので早速ご紹介しましょう♪

※五十音順でご紹介しています。


神光院


神光院


場所:京都市北区西賀茂神光院町120


神光院

真言宗の単立寺院で

『西賀茂の弘法さん』として親しまれているんですよ。


創建は1217年(建保5年)で

上賀茂神社の神職であった

松下能久(まつしたよしひさ)が

ご神託によって建てたお寺と伝わっています


空海が42歳の時に
90日間の修行を行った場所として知られ
修行の後、境内の池に写った自分の姿を見て
木像(弘法大師像)を彫り
厄除け祈願したといわれています


そしてその時の木像が

『厄除け大師』とも呼ばれ

ご本尊として本堂に安置されているんですね


そんな神光院には

空海が書いた

『金剛般若経開題残巻(こんごうはんにゃきょうかいだいざんかん)』

が伝わっています。


東寺


東寺


場所:京都市南区九条町1


東寺

真言宗の総本山で

正式名称を教王護国寺(きょうおうごこくじ)という

世界遺産にも登録されているお寺として有名ですよね


794年(延暦13年)の平安京遷都の際に

羅城門(らじょうもん)の東に創建された事から

東寺と呼ばれるようなりました


そして823年(弘仁14年)に
唐で密教の修行を終え日本に帰ってきた空海に
嵯峨天皇(さがてんのう:第52代天皇)より
東寺が下賜(かし)されたといわれています


その後、淳和天皇(じゅんなてんのう:第53代天皇)から

『教王護国寺』の勅願を賜ったそうです。


そんな東寺には

空海が伝教大師(でんぎょうだいし)最澄(さいちょう)に宛てた

3通の書状『尺牘三通(せきとくさんつう)』が伝わっています。

1通目は『風信帖(ふうしんのじょう)』と呼ばれ

特に有名なものです


ちなみに東寺の御影堂(大師堂)では
今でも空海がいた頃のように
毎朝6時、一の膳、二の膳、そしてお茶が
出されているそうですよ


仁和寺


仁和寺


場所:京都市右京区御室大内33


仁和寺

真言宗御室派の総本山で

通称『御室御所(おむろごしょ)』と呼ばれる

世界遺産に登録されているお寺です。


886年(仁和2年)に

光孝天皇(こうこうてんのう・第58代天皇)の勅願で建築が始まり

888年(仁和4年)に

宇多天皇(うだてんのう・第59代天皇)の時に完成したそうですよ


宇多天皇が譲位後
出家して仁和寺の一角に僧坊を営んだ事から
『御室御所』と呼ばれているんですね


そんな仁和寺には

空海が唐で密教経典などを書写したものと伝わる

『三十帖冊子(さんじゅうじょうさっし)』があります


本来は38帖あったそうなんですけれど

現存しているものが30帖である為

三十帖冊子と呼ばれているみたいです。

※三十帖冊子は蒔絵の冊子箱と共に国宝に指定されています。


というわけで

今回は三弘法詣をご紹介しました

詳しい場所はコチラ↓



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