メモ2014-12-28
テーマ:その他
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京都十二薬師霊場巡り

今回ご紹介するのは・・・

京都十二薬師霊場巡りです!


十二薬師霊場会とは

平安時代から続く京の町の風習で

信仰を集めた12ヶ所の霊場を

薬師如来に無病息災・病気平癒などを

祈願して順番に巡るというものなんですね


ちなみに約80年もの長い間

途絶えてしまっていたんですけれど

2012年(平成24年)の5月12日に

復興したんですよ。


では早速ご紹介していきましょう♪


■第1番 平等寺(びょうどうじ)・因幡薬師

平等寺

場所:京都市下京区烏丸松原東入る因幡堂町728


平等寺

平安時代後期に橘行平(たちばなのゆきひら)が

因幡国(いなばのくに・現在の鳥取県)の海底から

引き上げた薬師如来を

安置したのが始まりと伝わっています。

※橘行平は第30代敏達天皇(びだつてんのう)の皇子です。


この逸話から平等寺

因幡堂とも呼ばれているんですよ


そんな平等寺

癌封じにご利益のあるお寺としても有名で

病にかかった人の『最後の拠り所』として

信仰されているそうです。


ちなみに平等寺の薬師如来像は

他の薬師如来像とは少し身だしなみが違って

なんと!!

頭巾を被っているんです


これはその昔、度々火災に見舞われたそうで

素早くご本尊を持ち出す為に

厨子(ずし・薬師如来の入った仏壇)ごと

運び出していた為だそうです。


つまり本尊の頭がこすれて傷付かないように

常に頭巾を被せているというわけなんですね♪


■第2番 東寺(とうじ)・金剛薬師

東寺

場所:京都市南区九条町1


東寺

正式名称を教王護国寺(きょうおうごこくじ)といって

世界遺産にも登録されている真言宗の総本山です


創建は平安京に遷都してから2年後の

796年(延暦15年)と伝わっています。


ちなみに平安京の入り口である

『羅城門(らじょうもん)』の東に建てられた為に 東寺と呼ばれたんですね。

※かつては西寺もありました。


今では通称名の方が一般的になっていますよね。


そんな東寺の境内にある五重塔は

1644年、江戸幕府3代将軍である

徳川家光(とくがわいえみつ)によって

寄進されたものなんです


その高さは約55メートルもあり

木像建築としては日本最大の高さを誇る木造塔なんですね!

ちなみに現在は5代目といわれています。


■第3番 水薬師寺(みずやくしじ)・水薬師

水薬師寺

場所:京都市下京区西七条石井町54


水薬師寺

902年(延喜2年)池の中から現れた薬師如来を

醍醐天皇(だいごてんのう・第60代天皇)が篤く崇敬し

理源大師(りげんだいし)聖宝(しょうぼう)に

命じて堂宇(どうう・お堂)を

建立したのが始まりといわれています。


もともとは真言宗のお寺だったそうですけれど

現在は真言宗の単立寺院となっているんですよ


かつて境内には

岩井の清泉と呼ばれる池があったそうで

平安時代、平清盛(たいらのきよもり)が

熱病にかかった際に

水浴びをしたという話が伝わっています


そんな事から岩井の清泉は

清盛井とも呼ばれていたそうですよ♪


■第4番 壬生寺(みぶでら)・歯薬師

壬生寺

場所:京都市中京区壬生梛ノ宮町31


壬生寺

991年(正暦2年)に園城寺(おんじょうじ)の

快賢(かいけん)が創建したと伝わる

律宗(りっしゅう)の寺院です。


壬生寺の阿弥陀堂の資料室には

歯薬師如来(はやくしにょらい)が安置されていて

お薬師さんの表情が

「は、は、は」と笑っているように

見えるという事から

歯薬師と呼ばれるようになったんだそうですよ


そんな壬生寺

近くに八木邸や前川邸があった事から

新選組と大変ゆかりの深いお寺なんですね。


境内には

新選組局長・近藤勇(こんどういさみ)の胸像や

同じく筆頭局長の芹沢鴨(せりざわかも)や

隊士・平山五郎(ひらやまごろう)のお墓などもあります


■第5番 地福寺(ちふくじ)・日限薬師

地福寺

場所:京都市上京区七本松通出水下ル七番町356


地福寺

弘仁年間(810年~824年)に

僧・真済(しんぜい)が

嵯峨天皇(さがてんのう・第52代天皇)の

勅許(ちょっきょ・天皇の許可)によって

太秦安井(うずまさやすい・右京区)に開いたのが

始まりなんだそうですよ。

※真済は、空海の十大弟子(主要な10人の弟子)の1人といわれています


そんな地福寺のご本尊は

日にちを限って祈願すると

願いが叶うという事から

『日限薬師(ひぎりやくし)』と

呼ばれているんですね~


また、日限薬師は

出水通の七不思議にも数えられています。

※詳しくは、出水通七不思議巡りの記事をご覧ください。


■第6番 福勝寺(ふくしょうじ)・峰薬師

福勝寺

場所:京都市上京区出水通千本西入ル七番町323の1


福勝寺

詳しい創建の年はわかっていませんけれど

弘法大師空海が

河内国古市郡中村(現在の大阪府羽曳野市)に

創建したのが始まりといわれています。


そんな福勝寺

通称『ひょうたん寺』と呼ばれているんですよ


その理由は

毎年節分の日に授与している

宝珠尊融通御守(ほうじゅそんゆうずうおまもり)が

瓢箪の形をしているという事や

豊臣秀吉(とよとみひでよし)が戦に行く前

福勝寺で祈願し、瓢箪を奉納した事からと

いわれています


■第7番 雙林寺(そうりんじ)・東山薬師

双林寺(雙林寺)

場所:京都市東山区下河原鷲尾町527


双林寺は

桓武天皇(かんむてんのう・第50代天皇)の命によって

尾張連定鑑(おわりのむらじじょうかん)が

伝教大師(でんぎょうたいし)最澄(さいちょう)を開祖に招き

日本初の護摩祈祷道場として

創建したのが始まりとされています


飛地境内には

花月庵(西行堂:さいぎょうどう)があります

※飛地とは別邸の事です。


これは天正年間(1573~1593年)に

西行が居住していた

双林寺の塔頭・蔡華園院(さいけおんいん)の跡地に

建てられてものなんだそうですよ。


■第8番 大超寺(だいちょうじ)・鍬形薬師

大超寺

場所:京都市左京区岩倉花園町640-2


大超寺

1592年(天正19年)に

浄福寺第4世である勝誉泰童(たいどう)が

天皇の勅願によって建立したのが

始まりといわれています。


大超寺の薬師如来像は

通称・鍬形薬師(くわがたやくし)と呼ばれているんですよ


ちょっぴり鋭利な薬師如来をイメージするかも

知れませんけれど名前の由来をご紹介しますと・・・


ある時、鍬で田を耕していると

土の中で何かに当たったような

感触があったそうです


掘り起こしてみると

なんと土の中からこのお薬師さんが

出てきたというわけなんですね!


田を耕していたので

結構な力が鍬にかかっていたと思うんですけれど

それを証明するかのように

お薬師さんの背中には

その時に出来た

鍬が当たった跡があるそうです。


それで鍬形薬師というみたいなんですけれど

お薬師さんが出てきた事や

鍬で傷つけた事など、当てた当人は

さぞビックリしたでしょうね(汗


■第9番 薬師院(やくしいん)・不来乎薬師

薬師院

場所:京都市中京区釜座通二条上ル大黒町694


薬師院は

最澄が一刀三礼し彫ったといわれている

薬師如来像が安置されているんですよ。

※一刀三礼とは、一刀を彫るごとに三度礼拝するという事です。


薬師如来は

通称『こぬか薬師』と呼ばれているんですけれど

その理由は1230年に京都で疫病が大流行した際

薬師院の住職の夢に薬師如来が現れて言った台詞に

ちなんでいるそうです。


その台詞とは

「住職よ・・・病気の人たちへ伝えなさい。

わたしの前に来れば、その病気を取り除きましょう。

さぁ、来ぬか、来ぬか。」


もう皆さんお気づきですよね♪

薬師如来が住職に言った

「来ぬか(こぬか)、来ぬか(こぬか)。」

という言葉から、ご本尊の事を

こぬか薬師と言うようになったみたいです。


■第10番 大福寺(だいふくじ)・菩提薬師

大福寺

場所:京都市中京区麸屋町通二条上ル布袋屋町498番地


大福寺

推古天皇(すいこてんのう・第33代天皇)の時代

598年(推古天皇6年)

大和国宮田郷(現在の奈良県)に

創建されたと伝わっていて

その後、平安時代に

京都に移ってきたんだそうですよ。


ご本尊は聖徳太子(しょうとくたいし)の作と伝わる

菩提薬師如来(ほていやくしにょらい)です。


そんな大福寺は幕末の勤王の志士

梅田雲濱(うめだうんぴん)の仮寓(かぐう)となったと いわれています。

※仮寓とは、仮住まいの事です。


雲濱は攘夷運動を行い

幕府を批判した事で

『安政の大獄(あんせいのたいごく)』の

逮捕者の第1号となり

獄中の中で病死します


その雲濱が妻女を迎えたのが

この大福寺なんですね~


■第11番 西光寺(さいこうじ)・寅薬師

西光寺

場所:中京区新京極蛸薬師上ル中筋町495の1


西光寺

浄土宗西山深草山に属するお寺で

詳しい創建についてはわかっていないんですね。


けれど、およそ700年程前の

鎌倉時代だといわれています。


そんな西光寺

通称『寅薬師(とらやくし)』と呼ばれています!


その理由は

本堂に安置されている薬師如来像にあるんですよ


なんでも薬師如来像は

弘法大師空海の作と伝えられているそうで

仏像が完成した時

十二支で言うところの寅の日・寅の刻であった事から

『寅薬師』と呼ばれています。


つまりこの薬師如来が

『寅薬師』と呼ばれている事から

西光寺は寅薬師と呼ばれているんですね♪


■第12番 永福寺(えいふくじ)・蛸薬師

蛸薬師堂(永福寺)

場所:京都市中京区新京極蛸薬師東側町503


永福寺は

林秀(りんしょう)というお坊さんが

お堂を建立して永福寺と名付けたのが

始まりといわれています。


そんな永福寺は

通称『蛸薬師堂(たこやくしどう)』と呼ばれているんですね。


これはその昔

永福寺に身を寄せていた

善光(ぜんこう)というお坊さんが

病気の母を元気付ける為に

母の食べたいものであった蛸を買ってきた話に

由来しています。


けれど当時お坊さんと言えば

肉・魚などを食べる事は禁じられていたので

町の人に蛸を買っている姿を

見られてはいけなかったんですけれど

見られてしまうんですね


しかも見られるだけでなく

それを追求され困っていたら

買ってきた蛸がなんと!

8巻の経巻になったそうなんです


その後、経巻は光を放ち

その光を浴びた母の病気は

たちまち治ったといわれています。


このエピソードから

永福寺の薬師如来を

『蛸薬師如来様』と呼ぶようになり

蛸薬師堂といわれるようになったんですね。


というわけで

今回は京都十二薬師霊場巡りをご紹介しました♪

詳しい場所はコチラ↓



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