メモ2014-08-26
テーマ:お寺

極楽寺(下京区)

今回ご紹介するのは

京都市の下京区にある

極楽寺

極楽寺(ごくらくじ)です!


極楽寺は浄土宗の

お寺で山号を天照山(てんしょうざん)といいます。


1543年、笈誉(きゅうよ・僧)が創建したと言われているんですけれど

もともとは四条坊門東洞院(しじょうぼうもんひがしのとういん)の

釈迦堂跡地にあったんだそうですよ


その後、豊臣秀吉(とよとみひでよし)によって

この地に移されました。


浄土宗 極樂寺と書かれた石碑

極楽寺のあるこの場所は

本塩竃町(もとしおがまちょう)という町名で

源氏物語の『光源氏』のモデルの1人

源融(みなもとのとおる)が営んだ

六条河原院跡にちなんだ地名なんですね~


平安時代、源融は

左大臣にまで出世するんですけれど

藤原基経(ふじわらのもとつね)の台頭により

政治の世界から退いたと言われています

※藤原基経について詳しくは、墨染寺(ぼくせんじ)の記事をご覧ください。


その後、この地を隠棲地として選び

河原院で陸奥(現在の宮城県)の

塩釜の浦(しおがまのうら)を模した庭園を造ると

難波(尼崎)の海水を毎月30石運ばせて

塩焼きの煙を楽しんだみたいですよ。

なんとも贅沢ですよね


ちなみに陸奥の塩釜の浦には

籬島(まがきしま)と呼ばれる島があって

海水を焼いて塩を作る所で有名だったそうです


そんな庭園などがあった事から

この辺りを本塩竃町と

呼ぶようになったというわけなんです。


現在、河原院の跡には民家の他

・極楽寺(ごくらくじ)

・金光寺(こんこうじ)

・西念寺(さいねんじ)

・荘厳寺(しょうごんじ)

新善光寺(しんぜんこうじ)

・浄運院(じょううんいん)

上徳寺(じょうとくじ)

千喜万悦天満宮(せんきまんえつてんまんぐう)

・宗仙寺(そうせんじ)

・高市稲荷神社(たけちいなりじんじゃ)

竹林寺(ちくりんじ)

・等善寺(とうぜんじ)

・徳林院(とくりんいん)

白毫寺(びゃくごうじ)

・福田寺(ふくでんじ)

本覚寺(ほんかくじ)

萬年寺(まんねんじ)

蓮光寺(れんこうじ)

といった寺院がいくつも建てられています。


少し前置きが長くなりましたけれど

極楽寺をレポートしていきましょう


山門を抜けると右手に

百日紅

百日紅(サルスベリ)の木がありましたよ~

ちょうど今が見ごろなんですよね♪


山門をバックに百日紅

山門をバックにパシャリ


宝篋印塔

こちらは宝篋印塔(ほうきょういんとう)です。


本堂

そしてこちらが本堂になります。

本堂にはご本尊として

阿弥陀如来像が安置されているそうですけれど

安産地蔵や手引地蔵(てびきじぞう)とも呼ばれているみたいですよ。


ちなみに安産地蔵と呼ばれている理由は

鎌倉幕府を開いた

源頼朝(みなもとのよりとも)の寵愛を受けた

丹後局(たんごのつぼね)こと

高階栄子(たかしなのえいし)が

極楽寺の阿弥陀如来に安産祈願をして

立派な男児を産んだ事からなんだそうです


一説には、この時の男児は

薩摩の島津家初代当主である

島津忠久(しまづただひさ)とも言われています。

※丹後局について詳しくは、浄土院(大文字寺)の記事をご覧ください。


ちなみに極楽寺の手引地蔵(安産地蔵)は

江戸時代中頃

洛陽48願所地蔵巡りの第46番に

数えられていたと言われています

※洛陽48願所地蔵巡りとは、六地蔵以外で48ヶ寺の地蔵を順番に回って拝むというものです。


洛陽48願所地蔵尊は以下の通りです。


第1番 壬生寺(みぶでら)・縄目地蔵

第2番 光林寺(こうりんじ)・水那上地蔵

第3番 更雀寺(きょうしゃくじ)・雀森地蔵(桶取地蔵)

第4番 悟真寺(ごしんじ)・養老地蔵

第5番 休務寺(きゅうむじ)・萬人講地蔵

第6番 成圓寺(じょうえんじ)・延命地蔵

第7番 昌福寺(しょうふくじ)・幸福地蔵

第8番 勝厳寺(しょうがんいん)・見返地蔵

第9番 祐正寺(ゆうしょうじ)・妻取地蔵

第10番 報土寺(ほうどじ)・腹帯地蔵

第11番 超円寺(ちょうえんじ)・跡追地蔵

第12番 地蔵院(じぞういん)・昆陽野地蔵(鍬形地蔵)

第13番 清和院(せいわいん)・玉体等身地蔵

第14番 浄福寺(じょうふくじ)・浄土引接地蔵

第15番 智恵光院(ちえこういん)・六臂地蔵

第16番 石像寺(しゃくぞうじ)・釘抜地蔵

第17番 上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)・天神同体地蔵

第18番 地蔵院(じぞういん)逆川地蔵(歯形地蔵

第19番 西林寺(さいりんじ)・木槿地蔵

第20番 西園寺(さいおんじ)・土止地蔵(槌留地蔵)

第21番 佛陀寺(ぶっだじ)・王城地祭地蔵

第22番 了蓮寺(りょうれんじ)・水落地蔵

第23番 真如堂南地蔵堂(しんにょどうみなみじぞうどう)・鎌倉地蔵

第24番 尊勝院(そんしょういん)・米野地蔵(米地蔵)

第25番 西方寺(さいほうじ)・衣通姫地蔵

第26番 三福寺(さんぷくじ)・夢見地蔵

第27番 檀王法林寺(だんのうほうりんじ)・袖取地蔵

第28番 矢田寺(やたでら)・那落化現地蔵(代受苦地蔵)

第29番 誓願寺(せいがんじ)・西院川原地蔵

第30番 光明寺(こうみょうじ)・常盤華地蔵

第31番 妙心寺(みょうしんじ)・醒井地蔵

第32番 常楽寺(じょうらくじ)・弟児地蔵

第33番 蛸薬師堂(たこやくしどう)・鯉地蔵

第34番 西光寺(さいこうじ)・腹帯地蔵

第35番 善長寺(ぜんちょうじ)・枕返地蔵(立江地蔵)

第36番 染殿院(そめどのいん)・染殿地蔵

第37番 仲源寺(ちゅうげんじ)・目疾地蔵

第38番 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)・鬘掛地蔵

第39番 法観寺(ほうかんじ)・夢見地蔵

第40番 正法寺(しょうほうじ)・身代地蔵

第41番 清水寺(きよみずでら)・勝軍地蔵

第42番 退耕庵(たいこうあん)・玉章地蔵

第43番 専定寺(せんじょうじ)・獅子地蔵

第44番 福田寺(ふくでんじ)・乳房地蔵

第45番 蓮光寺(れんこうじ)・駒止地蔵

第46番 極楽寺(ごくらくじ)・手引地蔵(安産地蔵)

第47番 新善光寺(しんぜんこうじ)・来迎地蔵

第48番 本覚寺(ほんがくじ)・泥付地蔵


境内にあったお堂

こちらは境内にあった

小さなお堂です。


寺紋の瓦

そして最後にご紹介するのが

寺紋の瓦です。

『藤巴紋(ふじどもえもん)』だと思います。


ちなみに現在、絶賛放映中のNHK大河ドラマ

『軍師・官兵衛』でお馴染みの

黒田家(福岡藩主)家紋も

『藤巴紋』ですよね


そんな極楽寺の場所はコチラ↓


大きな地図で見る