メモ2014-06-24
テーマ:神社

久我神社(北区紫竹)

今回ご紹介するのは

京都市北区紫竹(しちく)にある

久我神社

久我神社(くがじんじゃ)です!


久我神社の創建については

いつ頃建てられたのか詳しい事は

わかっていないそうなんですけれど

この地をおこした賀茂氏によって

建てられたお宮であると言われているんですよ


説明板

平安時代中期の歴史書である

『日本三代実録(にほんさんだいじつろく)』に

初めて久我神社の記述が登場し

859年(貞観元年)のお正月の記録によれば

ご祭神である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が

「従五位下に叙(じょ)せられている」と書かれているそうです

※叙せられているとは、位を授けられたという意味です。


また延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)にも

記述がある事から平安時代中頃には既に

この地域の鎮守社として祀られていたという事ですよね

※延喜式(約50巻)とは、平安時代に藤原時平(ふじわらのときひら)らが中心となって作った(律令の)施行細則です。神名帳とは全国の神社一覧が記載された延喜式の第9、10巻にあたります。


久我神社の石碑

そんな久我神社は

上賀茂神社(正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ))の

第8番目の境外摂社でもあるんです。


先ほどご紹介した久我神社のご祭神

賀茂建角身命は上賀茂神社のご祭神である

賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)の

おじいさんにあたるんですよ~


ちなみに美の神様とも言われる

玉依姫命(たまよりひめのみこと)のお父さんでもあります

※玉依姫命について詳しくは、上賀茂神社 その3の記事をご覧ください。


では、賀茂建角身命はどんな神様だったのかと言いますと

初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)が

九州から近畿に東征し、大和を統一した際

八咫烏(やたがらす)となって先導した神様なんですね。


熊野若王子神社の絵馬・八咫烏

こちらは熊野若王子神社の絵馬です。


八咫烏というのは

日本神話に出てくる三本足のカラスの事で

サッカー日本代表のユニフォームなどで

お馴染みだと思います


八咫烏をイメージしたおみくじ

こちらは八咫烏をイメージしたおみくじです。


そんな賀茂建角身命を祀る久我神社なんですけれど

鎌倉時代から江戸時代頃までは

氏神社(うじがみしゃ)と称していたと言われています。

※その後、1872年(明治5年)に元の久我神社に戻したそうです。


また、立派なお宮という意味で大宮社(おおみやしゃ)と

呼ばれる事もあったそうですよ。


その事から大宮社の前の道は

大宮通と呼ばれたそうです

※現在でも大宮通(南北)は久我神社の前を走っています♪


では早速レポートしていきましょう。

鳥居

鳥居をくぐると

目の前には本殿と拝殿が見えます。


こちらは江戸時代の

1628年(寛永5年)に建て代えられた

江戸幕府第2代目将軍である『徳川秀忠(とくがわひでただ)』の 寄進によるものなんだそうですよ


本殿と拝殿

本殿は上賀茂神社や

上賀茂神社の他の摂社と同じように

一間社流造(いっけんしゃながれづくり)です。

※一間社とは正面の柱間が一つのものの事を言います。


拝殿は左右に庇(ひさし)がついている切妻造(きりづまづくり)で

妻側を正面にしている大変珍しいものなんだそうです。

※切妻造とは本を伏せたような状態の屋根の事で、妻側とは屋根が三角に見える側の事です。


拝殿を正面から

正面から見ると

綺麗に庇が左右に伸びているのがわかりますよね


こちらは拝殿にかけられていた

航空安全と書かれた額

航空安全と書かれた額です。


ご祭神の賀茂建角身命が

八咫烏となって神武天皇の道案内をしたことから

航空安全や交通安全の守り神として

ご利益があると信じられているんですね


そして手水舎のところには

二葉葵

久我神社の神紋でもある二葉葵がありましたよ~


二葉葵が描かれた提灯

二葉葵の葉は

上賀茂神社や下鴨神社の神紋として有名で

徳川家の家紋としても知られていますよね


こちらはかつてこの辺りにあった

ケヤキの巨樹

大宮の森の面影を残すケヤキの巨樹なんだそうで

樹齢600年と言われています


1987年(昭和62年)には

古い京都の歴史的環境を良く残していて

歴史上または学術上価値が高いとの事で

京都市指定史跡に指定されているんですよ


春秋の例祭には神馬が本殿を3回周る


春祭の牽馬の儀の様子

春祭の牽馬の儀の様子。


牽馬の儀(ひきうまのぎ)が行われているので

ご興味のある方は見に行かれてみては

いかがでしょうか


ちなみに伏見区には同名の

久我神社があるんですけれど

漢字は同じでも、読み方が違っていて

伏見区の方は『こがじんじゃ』と言うそうですよ。

こちらも賀茂氏とゆかりの深い神社なんですね


そんな北区にある久我神社の場所はコチラ↓


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