メモ2014-05-29
テーマ:神社

火尊天満宮

今回ご紹介するのは

祇園祭の油天神山(あぶらてんじんやま)で有名な

火尊天満宮

火尊天満宮(かそんてんまんぐう、またはひみことてんまんぐう)です!


もともとこの場所には

火伏せの社として愛宕神社(あたごじんじゃ)があったそうで

その後、藤原北家である風早(かざはや)家の

屋敷内にある菅原道真(ふじわらのみちざね)の像を

合祀したと言われているんですね。

※藤原北家というのは藤原四家の1つで藤原房前(ふじわらのふささき)を祖とする家系です。兄の藤原武智麻呂(ふじわらのむちまろ)よりも北側に邸宅を構えていた事からそう呼ばれました。


それが元で、この辺りの地域は

風早町と呼ばれるようになったそうですよ


また、火伏せの社として鎮座していた愛宕神社も

いつの間にか火尊天満宮と呼ばれるようになったんだそうです。


菅原道真と彦火火出見尊が祀られています。

ご祭神には、菅原道真と

彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が

祀られています。


菅原道真は学問の神様として

非常に有名ですよね。

※菅原道真について詳しくは菅大臣神社 その1の記事をご覧下さい。


彦火火出見尊というのは

神話に登場する神様で一般的には

山幸彦(やまさちひこ)として知られています


まだ少しピン!と来ないかも知れませんけれど

初代天皇陛下であられる

神武天皇(じんむてんのう)の祖父にあたる神様なんですよ!!


ちなみに彦火火出見尊は

天孫降臨(てんそんこうりん)をした邇邇芸命(ににぎのみこと)と

絶世の美女と言われた木花開耶姫命(このはなさくやひめ)の間に生まれた

子供の1人です

※天孫降臨とは高天原(たかまがはら・天上界)から葦原中津国(あしはらのなかつくに・日本の国土の事)へ邇邇芸命が降り立った事です。天孫降臨について詳しくは、道祖神社の記事をご覧ください。


火尊天満宮と書かれた額

古事記では『天津日子穂穂手見命(あまつひこほほでみのみこと)』

または『火折彦火火出見尊(ほおりひこほほでみのみこと)』

といった別名があり、兄の火照命(ほでりのみこと・海幸彦)と共に

海幸山幸(うみさちやまさち)の説話に登場します。


簡単に海幸山幸の説話をご紹介しますと

海幸彦は海で仕事を

山幸彦は山で仕事をして暮らしていました。


あるとき、お互いの仕事を取り替えてみようという事になるんですけれど

なんと山幸彦は、お兄ちゃんの大事な商売道具である

釣り針を失くしてしまうんですね


これに海幸彦は大激怒!

なんとかお兄ちゃんの許しを得ようと

山幸彦は所持していた剣を砕いて釣り針にしてみたものの

怒りは収まらず途方に暮れてしまいます。


そんな時、ある翁から海神(わたつみ)を尋ねてみるように言われ

海神国(わたつみのくに)へと赴きます


そこで海神の娘である豊玉姫命(とよたまひめ)と出会い

なんと2人は恋に落ちてしまうんですね~


そのまま3年を過ごすんですけれど

ある時、山幸彦は釣り針を探していた事を思い出します!


海神にその事を話すと

釣り針を飲み込んでいた鯛から針を返してもらって

同時に、呪文と2つの宝玉を譲り受けるんですね。


呪文は釣り針を返す時に唱えるといいと言われていたので

その通りに実行すると、たちまち海幸彦は

貧乏になっていきました


これに怒った海幸彦は

弟へ襲い掛かりますが

山幸彦は譲り受けた宝玉の1つを使い

お兄ちゃんを溺れさせます!


海幸彦は命乞いをし

もう1つの宝玉を使って助け出してもらうと

それ以降、お兄ちゃんは山幸彦の家来になったと

言われています


そんな山幸彦になぜ

『火』にまつわる字が付けられているのかと言いますと


木花開耶姫命が出産した時

なんと邇邇芸命が

「本当に俺の子なの?」

疑っちゃうんですね


これに悲しんだ木花開耶姫命は

小屋に篭り火をつけるという

大胆不敵な行動に出ました。


「普通の子であれば

火で焼かれ死んでいるはずなのに

もろともせず生きているのは

あなたの子供だからでしょ♪」

といって邇邇芸命を納得させたと言われています


この事にちなんで

『火』という字が3兄弟についているそうですよ。


ちなみに7月の祇園祭には

この風早町から油天神山が出されるんですね♪


祇園祭の際の火尊天満宮

祇園祭の際の火尊天満宮の様子。


油天神山は、風早家の屋敷に祀られていた天神像を

勧請して建てられた山なんです


その油天神山の天神像は

ここ火尊天満宮にお祀りされています。


油天神山

祇園祭・山鉾巡行の際の油天神山

油天神山という名前は

油小路(あぶらのこうじ・南北通り)という

火尊天満宮の前を通る

道の名に由来すると言われています。

※油天神山について詳しくは祇園祭 油天神山(八坂神社)の記事をご覧下さい。


ちなみに豊玉姫命との間に出来た子と

豊玉姫命の妹との間に出来た4人目の子供が

後の神武天皇なんですよ~


そんな火尊天満宮の場所はコチラ↓


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