メモ2014-04-04
テーマ:史跡
関連:羅城門跡地 / 宴の松原 / 

大極殿跡

今回ご紹介するのは

平安京の平安宮(大内裏)にあった

大極殿跡(だいごくでんあと)です!!


大極殿跡

場所は京都市上京区千本通丸太町を少し上った西北にあります。


大極殿と言うのは

平安京で最も重要な建物であった


平安宮朝堂院跡と書かれた石碑

千本丸太町を西に入った所にありました。


朝堂院(ちょうどういん)の正殿(せいでん)の事で

天皇が政務を執ったり

重要な宮中儀式(例えば天皇の即位式)が

行われた場所なんです


ちなみに平安京は

794年に桓武天皇(かんむてんのう)が

長岡京から遷都した都の事ですよね。


遷都した理由は

なんと、怨霊を恐れてというものだったんですよ

※その辺の詳しい話については、神泉苑 その1の記事をご覧下さい。


そして大極殿があったとされる場所が

上京区の千本丸太町付近と

言われています。

※正確には千本丸太町西北の角との事です。


京都に住んでいないとピン

と来ないかも知れませんけれど

二条城より北西へ200メートルほど

行った所にある場所なんですよ。


説明板

こちらは千本丸太町交差点西北にあります。


ちなみに平安神宮の外拝殿は

大極殿を模して造られたと言われています。


平安神宮の大極殿

平安神宮の大極殿です。


こちらを見れば、かつての大極殿がどんな風だったのか

イメージがつかめちゃいますよね


かつて大極殿には

天皇陛下のみが座ることが許されている玉座

高御座(たかみくら)があったんですよ~

現在は京都御所の紫宸殿(ししんでん)の中にあります。

※毎年、春と秋の特別拝観のときに見ることが出来ます。


大極殿跡と書かれたプレート

地面にプレートがありました♪


千本丸太町交差点から少し歩いて

西北にある内野児童公園内に行くと

内野児童公園

内野児童公園

超巨大な大極殿の石碑が建ってるんですね~


大極殿遺址

こちらは平安奠都千百年を記念して

建立されたそうです


今はちょうど桜のシーズンと言う事もあり

石碑を桜の花が取り囲むように咲き誇っていて

とっても綺麗ですよね。


石碑と桜

ここも地元では知る人ぞ知る

桜の名スポットなんですよ


大極殿遺址道


話を戻しまして・・・

大極殿は度重なる火災によって

何度も焼失と再建を繰り返しています


順番にあげますと

・876年4月16日に焼失

・879年10月に再建

・1058年2月26日に応天門と左方の楼を残して焼失

・1072年に再建

・1177年4月28日に焼失

となっているのですけれど

1177年に焼失してからは

再建されていないんですね


平安宮朝堂院大極殿跡と書かれた説明板


その後、大内裏があった場所は

豊臣秀吉(とよとみひでよし)が

聚楽第(じゅらくだい・秀吉の政庁兼住宅)を造営するまでの間

内野(うちの)と呼ばれ

荒れに荒れていたそうです。


ちなみに大内裏が無くなって

天皇はどうしていたのかと言いますと

公家等の家を借りた仮の御所

『里内裏(さとだいり)』を皇居としていました


現在の京都御所

光厳天皇(こうげんてんのう・北朝初代天皇)の里内裏だった

土御門東洞院殿(つちみかどひがしのとういんどの)と言われています。


近くには以前ご紹介した

桜宮神社もありますから

桜の穴場スポットと共に

名スポットも訪れてみてはいかがでしょうか


そんな大極殿跡のある場所はコチラ↓


大きな地図で見る


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